2019年01月17日

パラレルキャリア

いま企業を取り巻く社会環境の変化により、企業側の雇用システムも変わりました。終身雇用の正社員だけでなく、契約・派遣社員などを筆頭に多くの雇用形態があります。また働き方も多様化してきており、これらを受けて、社員ひとりひとりが、自分のキャリア形成を自分で考えていかねばならない時代になっています。

パラレルキャリア

こうしたなかで、本業をしながら、もう一つ別の仕事を積極的にしようという動きも出てきました。それをパラレルキャリア、複業、あるいは副業という言葉で表現されています。

個人からみると:
・視野が広がることで本業が充実する
・新たな人脈が構築できる
・タイムマネジメント力が身につく
・各人にとってキャリアの幅が広がる

などのメリットがありますが、雇用する側からみると、情報の漏えいや本業に集中できない、社会保険の適用範囲があいまいになるなど、まだいくつもの懸念があります。そのため、政府としては働き方改革の一環として兼業・副業を推進しているにもかかわらず、まだ多くの企業では積極的に推進というわけではないようです。

私は企業には属していませんが、いくつかの仕事を並行してやっている観点から、今回は兼業・副業から得られているもの、やる上でのヒントなどを考えてみたいと思います。

パラレルキャリアのメリットとヒント

私の仕事は、企業での講演や研修、翻訳&執筆、そして英語講師派遣業&講師、と大きく分けると3つになります。自分の中では、好きな「英語」とやりたかった「講演」が二つの柱になっています。英語は自分の強みでもあり、好きなことなので、教えたりもしているうちにつぎは講師を派遣することを思い立ち、英語講師派遣サイトを立ち上げました。また海外でセミナーを受けたとき、どうしても自分が日本に紹介したいコンテンツに出会い、その講演者の書いた本を訳して紹介するところから翻訳がはじまり、同時にその内容を参考にして自分のオリジナルコンテンツをつくって講演の仕事が始まっています。また講演で話す内容をもとにコラムや本を書いたりもしています。

仕事の柱

こう考えると、まったく関係のないことをやっているわけではなく、どれも関連性があります。どれが本業なの?とよく言われますが、自分のなかではどれも本業のつもりでやっています。ひとつだけをずっとやっているよりも飽きることがなく、日本語や英語を行ったり来たり、またしゃべったり書いたりという要素があるおかげで、どれも新鮮な気持ちで続けることができています。

僭越ながら自分の経験から言えることは、もしいまサラリーマンで副業などを考えているのなら、まずは自分の仕事から派生するものがよいかと思います。たとえばセミナー講師などは副業に認められやすい仕事のひとつです。会社の守秘義務はもちろん守りながら、いまの仕事で得られた知識をほかで話したり、本にしてまとめたり、というのは現実的かと思います。

また、自分の強みや好きなことを活かすのもひとつです。今の仕事ではそれがどうしても活かせない場合もあるでしょう。たとえばキャンプが趣味でどれだけアウトドアに詳しくても、仕事がメーカーのR&D(研究・開発)部門であったら、それを仕事に活かすことは難しい。でも、そのアウトドアの世界で自分を発揮し、コラムや本を書いたり、セミナーを開いたりできれば、やがてそこからの収入も入るかもしれませんし、本業への弊害はまずありませんので(疲労以外には)、そうした展開も方法のひとつです。またそうした活動から新たな着想のヒントが生まれたり、人のつながりができて、それが仕事に反映されれば、まさに相乗効果を得ることができますよね。また自分で仕事をする責任感も体験し、それが本業に対する自覚がアップすればいうことはありません。

これからは会社が何かしてくれるのを待っていてはダメです。一人一人が自分のキャリアを形成していかねばなりません。自分の人生の幅を広げるためにも、本業で安定した収入を得ながら副業・兼業をする働き方を私は推したいと思っています。

次回は海外の働き方改革に学ぶ、をお送りします。どうぞお楽しみに。