2005年01月05日

凶は吉なり

 皆さん、あけましておめでとうございます。今年の正月休みは短かったですが、いかがでしたか?私はほとんど自宅で過ごし、翻訳の作業をしたり、ちょっと実家にいって御雑煮を食べたりしてました。そして初詣は例年通り高尾山へ。


●前厄にあたる年
 高尾山はリフトもあり、ちょっとしたハイキング気分も味わえるので、運動がてら毎年来ることにしています。今年は元日にもかかわらず、それほど混んではいませんでした。リフトを降り、焼きトウモロコシやら肉まんやらの屋台のうまそうなにおいをかぎながら、薬王院への参拝道を歩きます。

 ふと横をみるとなにやら厄年の立て看板が。「なに、どれどれ...」なんと巳年の私にとって、今年は前厄にあたるとのこと!いままでそんなこと気にもしていなかったのですが、よく昔から「厄年は、人生の節目であるとともに、一生のうちで災い、災難といった「厄」にあう恐れが多いため、忌み慎むべし」というではありませんか。なんとこの言葉の強力なこと。たちまち不安な気分にドライブされてしまいました(笑)。


●絵みくじの結果は...
 そんな憂鬱な気分のまま薬王院の境内へ。手を清め、お参りをしたあと、連れが「絵みくじをひこう」と言うのですが、正直イヤな予感がしていたので、「いいよ」と断るも、結局自分も引いてみることに。そして結果は...やっぱり「大凶」です。

 「勝負事=負け。仕事運=うまくいかない。待ち人来たらず。」
 さすがのポジティブ思考の僕も神様の力には勝てず、多少動揺しながらささっとその絵みくじを結びつけました。

 そして気分がブルーのまま山頂へ。帰り道、調子に乗って下っていたら、ステーン!と雪が残っていた道に足をとられ、転んでしまいました。お尻を打ってちょっと痛い。暗示にかかりやすい僕は「あーやっぱり大凶だ」とヘンに納得。

 皆さんは凶が出たとき、どうしていますか?吉が出るまで引き続ける人、忘れる人、落ち込んで行動が鈍る人。人それぞれですね。でも、凶のメリットもたくさんあるのです。


●凶は吉のはじまり
 皆、大吉を引いても「ラッキー!」と思って宝くじを余計に買うくらいで、特にいまの自分を見つめなおしたりする人はいないでしょう。たとえ末吉でも、「あー凶じゃなくてよかった」と安心するくらいでしょうか(笑)。
 しかし、凶が出ると多少ショックを受け、自分と向き合い、気持ちを引き締めるようになる。これは大吉の人にはないチャンスです。

 運は流れのようにとどまらず、遷り変わっていくもの。吉の人にはやがて凶がやってくる。とすれば、いま凶の人はこれから吉を迎えるわけで、徳を積めば必ずいいことがやってくるのです。株で言えばいまが底値。まさに仕込みどきです。

 自分も独立して5年目。なんとかここまで生きてこれ、事業も軌道に乗り始めてきました。しかし、ここでもう一度、兜の緒を締めるとき。油断せず、今一度自分の使命、進む方向を確認するときです。もし大吉だったら、調子に乗って思わぬ失敗をしていたかもしれません。

 また、凶を引いたおかげで、自分の言動の前に、一瞬考えなおす間が持てるようになりました。「口は災いの元」というように、ついうっかり余計なことを言ってしまうことが多いもの。しっかり言葉を選ぼうという意識が働きます。これもメリット。

 さらに、私の仕事は、本や講演を通して、いまひとつ自信や勇気、元気の持てない人にやる気を出してもらうこと。その意味では、自分が大吉を引いていては、現状に苦しんでいる人の気持ちもわからないかもしれません。まったく神様はうまい課題をくれるものです。


●今年も、もののみかたの転換を
 失敗をしている人のほうが強い。挫折を経験している人のほうがたくましい。そういったイベントがある人生のほうがおもしろい。僕は本当にそう思っています。そういった経験がない人が、ある人のほうをうらやましがる時代がすでにはじまっているのです。

 とまあ、今年も視点を変え、ピンチをチャンス、デメリットをメリットに変えるもののみかたを提案していきたいと思います。自信がもてない、モチベーションが上がらない、組織が活性化しない、それこそ絶好のチャンスではありませんか!今年もよろしくお願いします。

<今月のレッスン:凶はこれから吉となる。いまこそ仕込みのチャンスだ!>