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コラム 教育

2011年07月15日

あえてハードルの高い問題に挑戦させる!

 さあ、今月は第三ステップだ。

 子どもの多くはチャレンジすることが好きである。男の子は概して冒険好きだし、男の子より精神的な成長が早い女の子も、ちょっと背伸びすることを好む。

 だとすれば、これを応用しない手はない。あくまで第一から第二ステップが定着してから、の話だが、子どもがある程度、机に向かうことに抵抗がなくなったように見え、勉強することに面白味や楽しみを見出しているように感じたら、やや難しい応用問題に挑戦させる方法もあるということだ。

 その際、パパのひと言がポイントになる。
「これ、○○ちゃんの学年のレベルでは難しいほうに入る問題だけど、やってみる?」
「できなくたっていいんだよ。できなくて当たり前なんだから。でももし解けたらすごいことだよね?」

 こんなふうに、「できなくて当然」という前置きをしつつ、子ども特有の冒険心や背伸びしてみたい気持ちを煽ってみるのだ。もちろん、パパも一緒に解いてみる。すでに受験時代から時間が経ち、パパと言えども解けない問題もあるが、その場合も、楽しそうに、あーでもない、こーでもないと考える姿勢を貫いてほしい。

 そして、もし子どもが正しい答えを導き出したら、「天才くん!」などと言って抱しめ、できたことを大げさにほめていただきたい。子どもは、難しいとされる問題を解いたことで自信が芽生え、「もっと難しい問題に挑戦したい」という気持ちになる。

 逆にできなくても何も問題はない。投げ出そうとする前に、パパが「じゃあ一緒に解いてみようか」を水を向け、「協力してやっつける」という姿勢を見せればいい。

 それでも解けない場合、模範解答を見ながら
「さすがに難しかったね。この問題は『横綱』クラスだな。じゃあ『大関』か『関脇』なら勝てるか、やってみよう」
 などと語れば、子どもが再び勉強嫌いになるリスクはまずないだろう。

 どんな場合でも、できなかったことを責めたり、解けなかったことを問題視したりしないこと。ハイレベルの問題を、自信をつけさせるためだけに利用し、子どもの「背伸びしたい気持ち」に火をつけ、勉強するインセンティブに変えてみよう。

清水克彦

清水克彦

清水克彦しみずかつひこ

文化放送プロデューサー

文化放送入社後、政治・外信記者を経て米国留学。帰国後、ニュースキャスター、南海放送コメンテーター、報道ワイド番組チーフプロデューサー、解説委員などを務める。大妻女子大学や東京経営短期大学で非常勤講師を…

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