2017年07月25日

『すっぱいブドウ効果』により、叱られたことはやる気がなくなる

イソップ物語の「すっぱいブドウ」というお話。ある日、キツネがおいしそうなブドウをみつけて取ろうとします。でも、何度ジャンプしても取ることができません。最後に諦めるとき、「あれはすっぱいからいらない」と言い訳します。キツネはなぜこんなことを言ったのでしょうか?それは、このまま引き下がったのでは自分のプライドが傷つくからです。それで、ブドウの価値を下げることで自分のプライドを守ろうとしたのです。

実は、このキツネと同じようなことを私たちは日頃から無意識のうちにおこなっていて、これを「すっぱいブドウ効果」と言います。

例えば、「売り上げを増やせ。とにかく数字だ」と口うるさい上司がいたとします。そうは言ってもそんなに簡単に売り上げが増えるはずがありません。すると、部下たちは「売り上げ、売り上げって、何を言ってるんだ。売り上げさえ増えればいいというものじゃないよ。信用とかも大事でしょ」と思うようになります。つまり、自分のプライドを守るために「売り上げ」の価値を下げるのです。

同じように、親が「勉強しなきゃダメでしょ。いつになったらスイッチが入るの?」など叱ってばかりていると、子どもは「勉強、勉強って、バカじゃないの。勉強より大事なものがあるよ。運動だって大事でしょ。友達だって大事でしょ」と思うようになります。 また、「片づけしなきゃダメでしょ。こんなことでどうするの?」などと叱ってばかりいると「片づけ、片づけって、何言ってるの。片づけなんかしなくても死なないよ。」と思うようになります。

親が否定的に叱ったものは全て、子どもの心の中で本人も気がつかないうちに「価値の低いもの」と位置づけられるようになります。これでは、「がんばろう」という気にはなれませんね。