2017年08月25日

目をつむれる親なら、子どもは毎日安らかに過ごせる

 子ども時代に一番大切なのは、毎日安らかな気持ちで過ごせることです。これは私の講演でも常に強調していることです。

 そういう生活の中で、初めて、「自分は親に愛されている。自分はこの家にいていいんだ。自分は存在していいんだ」と感じることができるからです。でも、子どもの安らかな生活を一番妨げているのが、多くの場合、親が子どもを叱るという行為です。「また○○してない。○○しなきゃダメだろ。何度言ったらできるんだ。そんなことでどうする?いつになったらやる気になるんだ」などの言葉によって、子どもたちは深く傷つき、安らかな気持ちで過ごすことなどできなくなります。

 なぜこうなるかというと、親は子どもに対していろいろな願いを持っているからです。片づけができるようになってほしい、勉強をがんばってほしい、だらしのない性格を直させたい、挨拶ができるようにさせたい、等々・・・。こういった親の願いが強ければ強いほど、子どもは大変です。というのも、どの子にも持って生まれた資質というものがあり、何事もそんなに簡単には変えられないからです。

 ですから、口で叱っているのではなく、まずは、子どもができるように工夫してあげることが大切です。それでもできなければ、親が手助けをしてあげればいいのです。そして、子どものできないことやしょうもない部分については、目をつむれる親であってください。目をつむれる親なら、子どもは毎日安らかな気持ちで生活できます。

 反対に、目をつむれない親のもとでは、子どもは毎日緊張した状態で過ごすことになります。こういう生活だと、子どもは親の愛情を実感できなくなります。そして、「自分は親に愛されていない。自分はこの家にいない方がいいんだ。自分は存在しない方がいいんだ」と感じるようになってしまいます。