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2010年02月19日

自然からの応援歌

立春が過ぎたといってもまだまだ寒い日が続き、今年は例年になく雪の日が多い。雪国で暮らす人達にとって、雪かきは大変な仕事でもある。すっかり軟弱になった私は、雪の重さに辟易しながら雪かきの手を休め、静かさの中に白い雪につつまれた景色を眺め、改めて大自然の大きさを感じた。
凍てつく風と雪の中、思わずその寒さに身をすくませ暖を求める中、花々や木々はじっと耐えていた。

窓の外で、冷たい風にあおられながらもじっと耐え花を守る姿に心が痛んだ。
「寒かろう。冷たかろう。辛かろう。」そんな言葉が胸をよぎり思わず涙がでた。
自然の中で生きるということは、こうゆうことだということを、花々や木々が教えてくれているように思う。良い日もあれば冷たい風が吹く日もある。そういう中で、じっと自分の命を守りながら芽を出し花を咲かせる。温室ではなく自然との共存は、芯が強くなければ生きてはいけない。耐えて耐えてその力が爆発したのが春の花の美しさの結果であろう。

人も花々や木々のように、風雪に耐えしっかり大地に足を踏みしめて歩みを進める人の力強さと美しさは、冷たい風の痛さや辛さを知っているからこそ素敵な魅力がでるのであろう。私だったらどこまで耐えられるだろうか。自分に問いかけてみた。人生には様々なことがある。でもどんなことがあっても逃げださず、この風を受けとめて克服していこうと思った。
花月の白い花が10年ぶりに一輪の花を咲かせ、今年11年ぶりに多くの花を咲かせてくれた。その姿に、頭が下がる思いがした。耐えて耐えて咲かせた花。だからこそ清らかで美しい。人も花もそれぞれに咲く時期がある。

今、受験や就職試験など自分の将来に向かって道をつくるために頑張っておられる人達が多い時期だと思います。夢を追う時は、孤独で不安も多いものですが、辛くなった時、寒空のもと何の庇護もなく己を信じ逞しく自分を守り凛と立って、自分の花を咲かせる時を待つ花々や木々を見つめて下さい。「必ず春はきますよ」と無言で教えてくれています。その声を心で聞きながら自分自身を育んでいってください。2月、3月は、大人も子どももそれぞれが、また一段階段を上がるための挑戦の月。自然の応援歌を聞きながら夢の実現に向かって頑張って下さい。
     春よこい!
           早くこい!

春日美奈子

春日美奈子

春日美奈子かすがみなこ

フリージャーナリスト

國學院大學大学院法律研究科法律学専攻修士課程修了。報道畑25年の経験を生かし、少年院や教護院(現・児童自立支援施設)での実習を通し、常に現場の”今”や”生の声”を大切にして、少年問題に取り組んでいる。

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