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2014年12月25日

子どもを狙う悪質な”お友達商法”

 インターネット利用は、今やおとなや子どもに関係なく、私たちの日常生活と切り離せません。保護者や学校の先生方も、パソコン、スマホ、タブレットを使われているでしょう。LINEやツイッターなどのSNSを利用している人も、年々増えてきました。
「私だって使ってるんだから、子どもがやってることもだいたいわかる」、保護者はこんなふうに考えがちですが、おとなと子どものネット利用には大きな違いがあるのです。

 それは、ネットを介しての人間関係。おとなは基本的に、「知り合い」としかつながりません。LINEやメールのアドレス帳に登録されているのは家族や友人、仕事関係者など。要は、「知り合いとのコミュニケーション」のために利用しています。

 一方、子どもたちは「知らない人と出会う」場合が少なくありません。最初から「知らない人と出会いたい」と思っているわけではなく、気づいたら仲良くなっていたというケースがほとんどです。
 
 たとえば、アイドルの大ファンの女の子がいたとします。ファンが集まるコミュニティサイトで生情報を集めたり、コンサートやイベントの告知をチェックしたりします。こうしたサイトには、たいていファン同士の交流の場が設けられています。「〇〇君のファンの人、集まれ~」といった感じで、共通の話題で盛り上がるわけです。

 お互いの本名や住所を知らなくても、「〇〇君のファン」という共通項だけで、あっという間に仲良くなります。単に仲良くなるだけならいいのですが、自分の個人情報を簡単に教えてしまうことも多々あります。

 相手が信頼の置ける人とは限りません。それどころか個人情報を伝えたあとで高額のチケットを買うよう迫られたり、嫌がらせメールが届いたりします。
 
 仮に個人情報を教えなくても、「特別プレゼントに当選した」とか、「テレビ番組の収録に招待する」などという名目で、住所や電話番号を聞き出そうとするケースもあります。
 
 私が取材する中高校生の中には、「アイドルの個人アドレスを教えてあげる」、「今だけ、ファン限定のプレミアコンサートがある」といった誘いを受け、詐欺や性的な被害に遭った子どもが何人もいます。
 
 仲良くなった相手だから、友達だから、そんな安心感につけ込まれ、結果的に大きな傷を負ってしまうのです。

 社会経験が豊富なおとなと違い、子どもたちはこうしたトラブルに非常に巻き込まれやすいのです。ネットを介して人間関係が広がることはメリットもありますが、一方で慎重に利用するよう、おとなから繰り返し伝えておくことが大切です。

石川結貴

石川結貴

石川結貴いしかわゆうき

ジャーナリスト

家族・教育問題、青少年のインターネット利用、児童虐待などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに、多数の話題作を発表している。 出版のみならず、専門家コメンテーターとしてのテレビ出演、全国各…

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