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2022年05月12日

Windows11にアップグレードすべき理由 〜最新のOSは何が違うのか?

Windowsの最新バージョンであるWindows11がリリースされてから半年が経ちました。しかし、Windows7や10からのアップグレードがなかなか進んでいないという報道もあるようです。これは、一見しただけでは違いがわかりにくいという点に加え、ハードウェアの要件が厳しいという点が影響しているようです。一部で互換性の問題が指摘されたことも、皆が慎重になっている理由なのかもしれません。

これまでも、古いOSから新しいOSへの移行には時間がかかるのが通例でした。特に企業などでは、現在問題無く稼働しているシステムに手を加えることを嫌がる傾向があります。アプリケーションがきちんと動くかどうかの検証、脆弱性のチェック、全社への展開など、OSのアップグレードには多くの時間と労力が必要ですから、差し迫った問題や明確なメリットが無い限りはなるべくやりたくない、というのが本音でしょうし、それは理解できます。

しかし、OSは新しいほうが機能的にもセキュリティ的にも、確実に良くなっているのです。車のニューモデルを考えてみればわかりますが、新しい車のほうが燃費も良く、環境にも優しく、安全性も高くなっています。古い車が優れていることは(好みを除いて)ほとんどありません。古い車に乗り続けることは、自動運転の恩恵を受けることもできず、衝突安全性能も低いなど、単純に危険であり、維持のコストもかかります。

OSにこれを当てはめてみると、機能の面でも、安全性(セキュリティ)の面でも、飛躍的な進化を遂げています。特に、最新のOSには最新のセキュリティ機構が最初から組み込まれており、古いOSに後からパッチワークのようにさまざまな機能を追加するよりも、ずっと簡単に、低コストで、効果的にセキュリティを強化することができるのです。
Windows7から10、そして10から11への移行では、「ゼロトラスト」をベースとしてOSのセキュリティ機能が抜本的に改善されています。そのためにハードウェア要件も高くなりましたが、今後のDXへの対応を考えれば、できる限り速やかにWindows11に移行しておくべきなのです。

これまでのコラムで、DXの本質は、これまでのビジネスプロセスを変え、デジタル化を推し進め、企業文化を変革することであるということを書いてきました。これは、これまで常識と思っていたことを変えなければならないことを意味します。
常に変化する環境に迅速に適応するための方法論がDXであるのならば、OSもアプリケーションも、最新のものにどんどん変えていかなければなりません。逆の見方をすれば、どんどん新しいものに変えていけるような体制・プロセスに社内を作り変えるということです。

そのためには、OSもアプリケーションもいつでも入れ替え可能な状態にしておく必要があります。DXにおいてクラウドへの移行が重要な意味を持っているのは、このためなのです。これまでのように「システムの更新は5年毎」などと言っていては、DXは実現できないということを、改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。

大越章司

大越章司

大越章司おおこししょうじ

株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役

外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…

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