2014年12月19日

男女の異なるコミュニケーションスタイルを理解する

私はコンサルティングや研修講演の打合せで、お客様とのミーティングの機会が非常に多いのですが、男女のコミュニケーションに大きな差を感じます。

ミーティングでは、「男性だけの中に女性が私ひとり」、「私を含め、女性だけ」、「女性の中に男性ひとり」などがあります。

ミーティングでは、話の流れが面白いように違います。特に女性の多いミーティングは、完全にブレーンストーミングです。脱線しながら、ある瞬間、突然「これだ!」というひらめきが起こり、一気に盛り上がって収束に。おそらく、男性から見たら、ムダ話を延々としているように見えるのではないでしょうか。また、あまり上下関係なく、どんどん思いついたままにしゃべりたい人がしゃべります。

一方、男性中心のミーティングでは、もう少しシンプルで、ゴールに向けてまっしぐらです。沈黙の時間もありますが、これは、目の前の課題について、じっくり考えている時で、話が終わったのではありません。沈黙の時間につい脱線した話をしたくなりますが、私はその際は、「少し論点がずれますが」と言うようにしています。また、発言も上を立てて、お伺いを立てつつ意見を言うのも特徴的です。上司を差し置いて、どんどん意見を言っている若手男性がいると、逆にこちらがハラハラしてしまったり・・・。

研修でも男女で異なる現象が起こります。まず、女性だけの研修では、入ってくるなり、「久しぶりー」と盛り上がったり、初対面でも誰かが口火を切れば、あとはずっと会話しています。一方で男性だけの研修では、お互い黙って座って、携帯をいじったり、パソコンを開いたり、テキストを読んでいたり。そして男性は課題を出すと、それについて会話がスタートします。話すテーマがなくても会話しているのは、やっぱり女性。男性からすれば、無駄話と思えるかもしれませんが、会話しながら、お互いの共通点を見つけようとしたり、雰囲気を少しでもよくしようとしているのがうかがえます。

どちらがいい悪い、ではありません。このような異なる「コミュニケーションスタイル」同士が同じ職場にいるわけですから、食い違いがあって当然です。

ただ一つ言えるのは、女性の方が情報量が多いということです。男性は、深く情報を掘り下げたり、必要なものだけ集めますが、女性はとにかく量を求めます。

物事を考える時も、女性は様々な情報を繋ぎ合わせて答えを出します。そして、思いもよらない創発的なアイデアを生み出す様子を度々目撃します。

女性向け研修では、女性に組織の課題を考えていただくのですが、実によく気付いています。トップや上司が聞いたら、きっと「耳が痛い」と思うことばかりをズバッと言っています。本質をついているのです。

出てきた課題はそのままで終わらないように、解決するための演習もしますが、その演習でネックになるのが、周囲を、特に男性上司を巻き込むということです。受講者の女性陣からは、「うちの男性上司は頭が固くて聞き入れてくれないんです」、「うちの会社は結局変わらないと思います」なんて意見も。

そこで更に、女性陣にはどのように周囲の人を巻き込むのかまで一緒に考えていただくのですが、まずその際のポイントは、

・周囲に委ねる(●●してほしいなど)だけではなく、まずは自分がどう動くのか、主体性を持った意見を伝える。

・全体像、背景、あるべき姿など、なぜそれを解決すべきだと思ったのかを明確に言葉にして伝える。

・問題を裏付けるデータがあれば用意する。

こんなことを指導させていただいています。

一方、男性の上司は「そうは言っても・・・」とか「軽く言うが・・・」と感じることもあると思います。しかし、女性たちは解決策を持っていますから、まずは固定観念を持たずにまっさらな気持ちで意見を聞いて、任せてみてほしいとお伝えしています。

よい意見も、生かすか殺すかは上司次第です。女性に限らず、部下から上がってきた意見は「今どき」の解決かもしれません。どうか、まずは耳を貸して、手を貸してあげてほしいと思います。