2014年01月20日

女性に気を使いすぎる組織にはならないでほしい

「日本の成長には女性の活躍は欠かせない」

2013年に引き続き、経済政策を語る安倍首相から女性管理職登用強化の言葉がありました。

2013年、私の仕事は「女性活躍推進」一色で、中でも増えたのが総合職の女性育成および、管理職候補育成でした。

特に大手日本企業は「女性=一般職、サポート職」の意識が抜けきれず、近年は新卒で総合職の女性比率を増やしているものの、実際は現場で一般職との違いがわからず扱いに困る上司や、男性と同じように期待したいが、転勤が出来ない、出張が難しい、子どもがいると残業できないなど同じように活躍させることができず、中途半端な任せ方になってしまっている組織などなど、課題は山積みです。

また、総合職の女性が辞めずに活躍し続けてくれないと将来的に女性管理職が誕生しないことになり、そのため総合職に対するフォロー過多になっているところもあります。

「女性に気を使いすぎる組織にはならないでほしい」

そんな風に感じるこの頃ですが、実はそれは私自身の経験からも言いたい事です。大学卒業後に入社したのはメーカーでした。当時はまだ、女性=一般職の時代だったので、何の疑問も抱かずに一般職として入社しました。3.年半仕事をしたのですが、最初はやる気があった記憶があります。しかし、色々と提案したり、頑張ろうとするうちに「そこまではやらなくても大丈夫」、「女の子なんだから、早く帰りなさい」と男性たちからやさしく扱われるうち、「やるべきことをやればいいんだ」と割り切ったタイミングを覚えています。なぜなら、どうせ言っても、どうせやっても、そこまで期待されていないのだから。しかし、そんな状態も長くは続かず、「辞めてもうひと頑張り」と思って転職したのがベンチャー企業でした。ここでは男女関係なく機会をもらえ、大きな仕事もクリアし、金額的にも大きな受注をすることも普通になりました。男女関係なく普通に扱ってもらえば、ちょっとだけ不安は持ちつつも、やるしかない、と思えたのです。風土は大事と感じた経験です。

まったく異なる2つの組織を体験したことで、「日本企業がいかに女性の使い方がうまくできていないか」、「宝の持ち腐れになっているのに男性が気付いていない」ということがわかりました。本当にもったいない!と思います。

体力的な差、出張先で危険が伴う場所への配慮はありますが、それ以外は同じように扱ってしまってよいと思っています。ですが、大きな案件は男性に割り振りがち、という上司はまだまだ多く、その理由をお伺いしたら「女性には荷が重いから」、「まだそれをやらせる力はついていないから」、「失敗を考えると、ついリスク回避してしまう」といった本音が出てきました。しかし、力はやらせなければつきませんし、失敗は女性でなくてもします。(上司は男性の失敗には寛大だが、女性の失敗には「やはり無理だった」と二度目のチャンスを与えないなど厳しい傾向がある、という統計があるそうです)実際、前職のベンチャーでは、女性の私が男性の失敗のフォローに入る場面は山ほどあったのに。

思い切って任せてしまう。これが女性の成長につながります。その際、「大丈夫?できるかなあ?できなかったらやらなくてもいいよ。」(少し極端ですが)と優しく配慮する上司の下では、残念ながら女性は伸びません。心配しながらも普通に仕事を振ってみてください。これにお互い慣れてくれば、風土が変わっていった証拠です。すると、管理職も普通に女性にも任せられる組織になるはずです。

では、「転勤はどうとらえたらいいの?残業は?」これについては次の回で触れてみたいと思います。