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2017年11月20日

行動スタンスを変えれば、道は開ける

責任感が強く、真面目な女性ほど、ギリギリの状態まで頑張りすぎてしまい、キャリア相談にいらした時には、もう今の会社や仕事を辞めることを決断してしまっていたり、ネガティブな気持ちしか残っていない状態のことがあります。

その方たちは、真面目であることに合わせ、相談ベタ、巻き込みベタであるという共通の傾向を持ち合わせていることが多く、ひとりで抱え込んでしまうのです。

案外長続きしている女性は、うまく手を抜くところは抜いたり、不平不満の声も早い段階で挙げていることが多いようです。そのため、周囲も本人の状態を共有できているので、タイミングよく手を差し伸べることができます。

悩み事を抱え込む相談ベタな女性は、周囲が「大丈夫?」と聞いても、「はい、大丈夫です」としか答えが返ってこないので、周囲も大丈夫なんだろうと思ったり、情報が少なすぎて、どう手を差し伸べたらいいのかわからないことが多いです。

そんな彼女たちがカウンセリングに来るときは、もう誰が見ても限界な状態になっているのです。

「あまり相談することに慣れていなくて、誰に相談すればいいのかわからないんです。どうせならプロの人がいいかなと思って予約を入れました。」そんな風におっしゃる方が多いのです。また、ただ単に今の状況を相談するというより、これから転職するにあたって何をしたらいいかなど具体的にアドバイスを欲しがる方も多いです。一見、このような相談は、自立した相談にも取れますが、実はこの時、転職相談を話題の中心にしては、解決になりません。本人も気づいていないのですが、本当に解決しなくてはならないこと、それは自分自身を苦しめる今の行動スタンスそのものです。

先日も、ある女性から転職しても今と同じく一人で真面目に抱え込む方法では、同じことの繰り返しになってしまいますと相談を受けました。仕事内容を変えても、職場を変えても、本人のスタンスを変えなければ、解決にはならないのです。

そこで、転職するのは悪くはないのですが、次の行動をどうすべきか、どうすれば一人で悩みを抱え込む状態にならなかったのかを一緒に振り返ってみて、次は同じことにならないよう、具体策をアドバイスさせていただくようにしています。

現在の仕事での失敗は、一人で抱え込んだことである。どのように誰を巻き込んで仕事をしたらよかったのか。これを一緒に考えて対策を練るのです。

例えばこんな感じです。

1.情報共有をしておくべきだった相手は?どんな情報をどのタイミングで共有すべきだったか。
2.●●の案件の相談をすべきだった相手は?どのように相談すればよかったか。
3.愚痴や不満を吐き出せる相手は?
4.誰と協力して仕事を進めるべきだった?その人にどのようにお願いするとよかったか。

コミュニケーションを取り合える人は、多い方がよいですが、例えば1の情報共有する人と4の協力して仕事をする人が同じでもOKです。

また最近は女性だけでなく、男性でもチームプレーに慣れていない若手が増えているのを実感します。悩みを抱え込むことは本人にもよくないですが、組織としてもチームで動く以上よろしくありません。様々な無駄も生じてしまいます。

でも、どうやったら人を巻き込めるのか。チームプレーに慣れていない人に、知らない人を巻き込みなさい、情報共有しなさいといっても、どのようにしたらいいかイメージできず行動に移しづらいようです。

周りの皆さんは、具体的に誰にどのように関わればいいのかを指導してみていただけたらと思います。

藤井佐和子

藤井佐和子

藤井佐和子ふじいさわこ

キャリアアドバイザー

個人と企業からの依頼によるキャリアカウンセリングは、延べ17,000人以上の実績。学生からシニア層まで年齢や性別を問わず、自分らしいキャリアデザインをするための選択とアクションに向けたカウンセリングを…

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