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2010年04月15日

春たけなわ、子どもと近所を散歩してみよう

 いきなり手前味噌な話で恐縮だが、昨年出版した拙著、『残業ゼロで自分を伸ばす!40歳からの時間術』(PHP文庫)が結構売れている。

 私が拙著の中で訴えたかったのは、「ない時間」を工夫してひねり出し、時間に追われる人から支配する人に変わりましょうということだが、これは単に仕事を効率的に処理するためだけでなく、子どもと向き合う時間を増やす意味でも大切なことなのだ。

 イチローも松坂大輔も、父親がつねに仕事をサッと切り上げ、息子との語らいや練習を大事にしてきたからこそ、才能が開花したのである。

 ではここで、日頃の子どもとの対話度チェックに挑戦してみてほしい。

①・平日5日間のうち、子どもと夕食をとる回数が2回以下である。
②・子どもの学校での友だちの名前を、5人以上、フルネームで言えない。
③・最近、平日に子どもと近所を散歩したことがない。

 3つとも「YES」と答えたお父さんはかなりヤバイ。会社での時間の使い方を見直し、定時で切り上げる努力が必要かもしれない。

 さて、父子の対話を増やすという意味では、父子で近所を散歩するというのも乙なものだ。今、季節は春らんまんといった感じだが、街路樹や住宅の庭先に咲く花木などによって季節感が得られ、感受性が豊かになる。近所の人と自然に挨拶できるようになるし、郷土意識も芽生える。星座にも詳しくなってくる。母親がいないところで子どものホンネも聞けたりする。

 先のチェック項目で3つとも「YES」だったお父さん、さっそく今夜、早めにおうちへ帰り、桜やハナミズキの咲くご近所を、子どもと手をつないで散歩と洒落こんでみてはいかがだろうか。

清水克彦

清水克彦

清水克彦しみずかつひこ

びわこ成蹊スポーツ大学特任教授

文化放送入社後、政治・外信記者を経て米国留学。帰国後、ニュースキャスター、南海放送コメンテーター、報道ワイド番組チーフプロデューサー、解説委員などを務める。大妻女子大学や東京経営短期大学で非常勤講師を…

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