2014年08月01日

家族で向き合う脳卒中の後遺症

 克服できつつある今だから言える話ですが、実は私達家族、最近まである特殊な理由で悩んでいました。いえ調べるうちに、もしかしたらこれは特殊なことではなく実はよくあることなのかもしれないと思うようになりました。
 
 春先、私の父親がいわゆる脳卒中で緊急入院しました。幸いにして人がそばにいる場所だったので病院にすぐに行けたことと、脳出血の出血量が比較的小さかったので手術はせずに済みました。それでも少し体の左側に痺れが残る部位はあるのですが、リハビリをして退院する頃にはほぼ元の生活ができるぐらいまで回復しました。
 
ところがよかったと安堵する間もなく、ここからが本当の意味での問題でした。自宅で過ごすうち、何だか今まで見たことがないぐらい父がイライラしていて、ちょっとのことでもすぐ怒るのです。その他にも、元々穏やかで口数が少なかった父でしたが、止まることなく喋り続けたりして、性格が変わったのか!?という印象を持ちました。
 
そんな中、声を掛けて頂いたこともあり、様子を見ながらではありますがほどなくして仕事に復帰をしました。すると、さらに感情の起伏が大きくなりました。おそらく仕事がテキパキできていた前の自分と違うことにショックを受けたこともあったのだと思いますが、職場で強いストレスを感じたようです。滑舌もよくなっていたはずなのに、ろれつが回っていない日や時間帯が出てきました。喋るときと、強い脱力感で動けないというときも出てきました。そんな状況に私達家族も戸惑いました。
 
主に母が大変でした。どうにか対応しようとしても、こちらも人間。我慢ばかりでは腹も立ってきます。とにかくお互いのためにも良くない状況を改善するべく、後遺症のことを調べたり、医師に相談をするうちに、このような事象は誰にでも起こりうることだとわかり、焦らずやはり時間の経過が必要であるということと、今感じているストレスを軽減させることに努めたり、母と私と「今日は調子いいみたいね」などと話しながらやっていくうちに、次第にどっしり構えられるようになってきました。向き合っていくことに腹がくくれたのだと思います。
 
さらに、我が家には強力な助っ人がいてくれたことも大きいと思います。くったくのない満面の笑顔で「じぃじ~」と抱っこをせがむ2歳の孫に何度も癒されたのではないでしょうか。元々声が大きい私の父が、イラつきを感じると益々声が大きくなるのですが、絶妙のタイミングで「じぃじ。(声が)おおきい。しーっ!」と突っ込みます。私達はその言葉と仕草を見て、もう大爆笑!!一瞬で険悪になりつつあった空気感が明るく変わります。まさに天使です。父も心から治りたいと前向きになっており、以前のように穏やかな表情で過ごす時間が増えました。滑舌も、リハビリで克服できた喜びを感じていた退院直前のしっかりしたものに戻りつつあります。
 
 今回のことで改めて感じたのは、家族の繋がりと支え合いと健康の大切さ。脳卒中のみならず、ガンを克服された方でもその後の再発の不安などによる心的ストレスが凄まじいと聞いたことがあります。それ以外の病気もしかりでしょう。ハイパー高齢化社会に突入していく日本ですが、私達はこのような病の後の事例も想定した心構えや対処法を知っておかなければならないのかもしれません。