2009年01月30日

仕事とは?

サブプライムローン問題による米・リーマンブラザーズの破綻をきっかけに、以来「100年に一度の世界的経済危機」という言葉を何度耳にしたことでしょうか。文字通り世界中が今それぞれ出来うる経済対策を打ち出しこの難局を乗り越えるべく取り組んでいる訳ですが、この日本も例外なくその波が押し寄せています。株価の暴落や円高、また非正規雇用者や派遣労働者の方々が次々に解雇通告を受けハローワークや派遣村に殺到しているというニュースが飛び込んできたりなど、毎日様々な問題が起こっています。こんなとき私たちはどう過ごすべきなのでしょう。

私は思います。一人一人が、"自分ができるのにやっていなかったこと"や"本来持っている資質とは?"と、今一度客観的な目線で自分の潜在能力を見つめ直し、日々の生活や仕事にそれをどのように生かしていくのかを考えなければならないと思います。苦しい時期ではありますが今はむしろ人として成長できるチャンスだと思っています。前まで「こんな程度でいっか。」と自分で限界の線を引いてしまっていた部分を、もう少し限界の線を上に設定して挑戦してみる。きっとこの挑戦によって自分でも知らなかった能力が開発されたり、代え難い達成感を得て素晴らしい経験を積めると思うからです。そしてそれが積み重なり、また協力し合うことによって力は大きくなり、越えるべき壁はいつの間にか超えられてしまっている、そんな気がします。

さて、いつになく熱弁を奮ってコラムがスタートしましたが、今日は「仕事とは?」というテーマを選ばせて頂きました。そもそも論になりますが、仕事は社会生活を営む上で大切です。食べていくため、生活をしていくために必ず必要になってくるのはお金であり、それを生み出すのが仕事であるのは紛れもない事実です。しかしそれだけではなく、上記にも少し考えを述べさせて頂いていますが、仕事は自分の取り組み方次第で、お金には換算できないあらゆる感情をもたらしてくれるものだと思います。今のご時世だからこそ、仕事に対して「やってよかった」と思う心の達成感を明日への糧にしていきたい。そんな、私なりの仕事観を今日はお話させて頂こうと思います。

これまで私は、シンクロという競技を続けてきた中での経験を日常に置き換えてお話させて頂いてきましたが、今回のテーマと少し違うことは、シンクロは「職業」じゃなかったことと、あとは心底シンクロという競技が好きだったことが挙げられます。好きなことを仕事にできているのは理想ですが、やりたくない仕事や好きではない仕事に就いている方もいるのが現実ではないでしょうか。

私も引退してから、遅まきながら社会というものに出て色々な思いが交錯しました。2004年に引退して5年。いろいろな事にチャレンジして、正直私も苦手だと思うような挑戦もありました。それでも今強く感じていることは、やはり、仕事に向かうとき、物事に打ち込むときに必要なのは「好きだ」という前向きな感情を持ち続けることなんです。単純なようで一番難しいことかもしれません。本気で好きなことは、困難なことが起ころうが、絶望的なほど高い壁に遭遇しようが、「何があってもこれだけは譲れない」「貫きたい」という、強い意志を持つことができます。さらに"本気の好き"はこんな考え方を持つこともできます。

例えば、上司などから要求されることが理不尽で人格を否定されているような感情を持ってしまったとしても、「自分の好きなことの最終到達地点は今ここではなく、もっと先にあるもの。今ここで理不尽だと感じることを飲み込むことが、自分の考える最終到達地点に繋がるのであればそれも一つの道。だったらやってやろうじゃないか。」と自分の中の葛藤を制することもできたりするのです。自分の目標達成と、今の嫌なことを天秤にかけたら、好きなことであればその比重は目標達成の方に傾きやすいですよね。だから、今一度自分の仕事を振り返って見つめ直してみると良いのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、仕事は社会生活を営む上で必要なもの。だからこそ、今私は改めて仕事に対しては「好きだ」という前向きな感情を持って、やらされているのではなく意欲的でいたいと思うのです。嫌なことがあったら簡単に諦めてやめてしまうようであれば、現実問題として生活が成り立ちませんので、どうせなら思いっきり仕事を好きになって、あれやこれやと目標を立てて進みたいと思います。仮に今好きになれない仕事をしている方がいたとしても、継続するうちに、又日々起こる変化を感じ取って敏感に過ごすよう心掛ければ、少しずつ達成感や喜びは増え、転機や変わる状況はあると私は信じています。是非とも皆さん。仕事に対してはそんな風に向かっていきませんか?仕事は生活するためという位置づけだけでなく、明日の心の糧になる仕事として共に頑張りましょう!