2013年08月01日

結婚と出産

 なんと今回、連載が始まって100回目となる記念すべき回となりました。100回を数えたとは、我ながら「そんなに月日が経っていたのか!」とその早さにただただ驚かされるばかりですが、しかし改めて時間の経過を振り返ってみると様々な環境の変化や節目は多くあり、過ごした年月は妥当なのだと思えてきました。なんといっても結婚と出産は、想像以上にこれまでの人生観、価値観を大きく変える出来事であったと実感しています。
 
 まず、結婚とは本当に人生の共同作業だと思いました。よく披露宴のスピーチで聴く文言ですが、ここまでお互いの人生に影響し合うものだったとは、それは想像をはるかに超えていました。妻として幸せを感じる場面というのが、現役の選手だった頃と大きく違い、自分の目標が達成された時ではなくなったことでしょうか。パートナーの目標と自分の目標が共に達成された時、はじめて喜ぶ事ができ、また喜びも大きい気がしました。例えば、夫の政治家への挑戦の際にそういったことを強く感じたのですが、夫婦はお互いがやるべきことに気持ち良く向かえているという状態が一番いいと思います。精神状態が安定してこそお互いへの思いやりも自然と出てくるものだと思います。当たり前のことを言っているようですが、その状態になるまでに、やはり協力し合って乗り越えなければならない時期もあります。片方の目標が達成出来ていない時は、焦りもあり、からまわりもあり、しかしめげずに努力し続け、その状況をもう片方も待機して見守り、自分で代えがきくことは手伝うという時期が数年ありました。その途中、ゴールが見えにくくなったり、ぼやけてくるという時期もあって精神的・肉体的に疲れが出てくると、知らず知らずのうちにお互いの言葉にも思いやりがなくなってしまった気がします。周りを見る余裕がなくなるということかもしれません。身を持って経験しました。しかしそれでも諦めずに歩を前に進め続けることで、言葉で多くを語らなくてもわかり合える夫婦関係に少しずつなってきたのかなぁと思えることも出てきて、待ちに待った目標が達成されたときは結婚前には感じたことのない質の喜びがありました。穏やかでとても安堵感が伴う喜びでした。

 そして出産は忘れることができない想い出です。あんなにハードなトレーニングに耐えてきたはずなのにそれを上回る痛みとしんどさに驚愕しましたが、とてつもない感動を頂きました。子供がこの世に誕生してからノンストップに続いている育児は、もう1年2カ月となります。毎日ハプニングと発見の連続で、未だ時間に追われドタバタしている慣れないママぶりですが、そんな自分の未熟さに気づかされつつも、子供の可愛い表情や仕草に癒され、元気をもらい、日々楽しく奮闘しています。仕事を続けながらの育児なので、しかも決まった時間ではない働き方なので、そういった流動的な動きに対応してもらえるところを頼るとなると、特に実家の母には相当お世話になってしまっていますが、救いは、私が選手時代の頃のように「よっしゃ!まかしとき!」というようにドーンと構えてくれているので、本当に心強さと手間との「物心両面での支え」にただただ感謝の一言です。

 母歴1年ちょっとの新米ママですが、子供にとって身近にいてくれる"母親"の存在の大きさを、私は常に責任を持ってしっかり認識しておかないといけないと思っています。仕事で離れることもありますが、一緒にいられる日や時間はおもいっきり一緒に遊んで、スキンシップして、いっぱい話しかけています。最近はまるで言葉の意味が全部わかっているかのように反応したりするので本当に面白い!大声で一緒に笑っています。これからもどんどん世の中の楽しいこと、面白いことを教えてあげたいです。親の不機嫌な顔やイライラしている雰囲気を子供はつぶさに感じとると思うので、家に入る前に一回呼吸を取り、気持ちをリセットさせて入るようにしたり、小さなことかもしれませんが情緒が作られていく大事な時期なので大切に接していきたいと思っています。子供が私の中の最優先事項になり、本当に予定が予定でなくなるぐらいの振り回されようですが、「それも有りか!」と前と違う捉え方になれた自分を楽しみながらこれからも邁進して参りたいと思います。この連載の中で、その辺りの変化をうまく反映した内容にも挑戦していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。