2002年03月05日

みなさんこんにちは。川村透です。

 このコーナーでは、講演依頼ドットコムの渡邊さんにも協力いただき、私の訳書「人の力を借りれば、もっとうまくゆく」(ボブ・デイビス著)から、是非皆さんにお届けしたいメッセージを月1回、熱い思いを込めて紹介していきます。

 私は特にずば抜けて頭がいいわけでもなければ、力があるわけでもありません。凡人の中の凡人です。そんな私でも挑戦することだけならできるだろうと、30歳を迎えた歳に独立を決意しました

 今月は著書からの抜粋ではなく、私の簡単な経歴を語らせて頂きます。こんな私にもし興味を抱いてくれましたら是非、来月からのメッセージを読んで下さいね。

 それでは何卒宜しくお願い致します。

                                    平成14年2月吉日 川村

1.自分の人生を生きていない自分
 僕は30年間ずっと、自分を信じていませんでした。サラリーマンとして大成功し、社長にのぼりつめた父の姿を見ながら、知らずのうちにそういう人生がまっとうと思い込み、自分で何かをするなどもってのほか...と、一人っ子、どもり、乙女座、几帳面で小心者の僕はそう思って生きてきました。

 そしてブランド世代の波に乗り、受験戦争を勝ち抜いて有名大学に入学、バブル絶頂期に外資系コンサルティング会社に入社と世間から見ればうまくいっている人生でした。

 しかし、何かが抜けていたのです。それは自分で物事を選んでいるという自信、そして自分の人生を生きているという安定感...。今から思えば自分の軸がなかった。でもそれに気づかぬふりをしていました。

 しかし、入社から7年が過ぎ、30歳を迎えたとき、僕はついに自分に我慢ができなくなりました。

 「これはほんとうに自分のやりたい仕事だろうか。自分にはまだ使っていない可能性があるのでは。それを試さないで、このまま人生が終わるなんて...」。

 こうして小心者の僕は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で会社を辞めました。ここからようやく「自分の力を信じる」人生がスタートしたのです。


2.「僕の言葉が本になる。えっ?本当にいいんですか...」
 そうして新しい人生を歩みはじめたある年、僕はアメリカで開かれていたビジネスショーで何気なく立ち寄ったセミナーで聞いた話に、とてもショックを受けました。そして彼の本を買い、帰りの飛行機でそれを読んだとき、「これは僕が日本に広めなければならない」という天命のようなものを感じたのです。

 日本に帰った僕は、手探りながらも、なんとか本の企画書をA4の紙にまとめ、書店で似たような本を手にとって出版社の電話番号を調べ、片っ端から売り込みを開始しました。「あの、おもしろい本があるのですが...」

 しかし、結果は無残なものでした。出版社からすれば、そんな売り込みの電話は山ほどあります。かけあってもくれないところがほとんどです。しかし、僕はあきらめませんでした。「僕がこれだけ感動したのだから、必ずわかってくれる人がいる」と固く信じ、電話をかけ続けたのです。そうして20社のNOを受けたのち、21社目の担当の方が「YES。いいでしょう。やってみましょう」と言ってくれたときのあの感動は、いまだ忘れることができません。
「僕の言葉が本になる。えっ?本当にいいんですか...」。 こうして僕の翻訳書の処女作『人の力を借りれば、もっとうまくゆく』は形になったのです。

 この本には、人が自分の力を発揮するためのヒントと、それを実践するための具体的な方法がわかりやすく書かれています。僕はこの本により、考え方が変わり、なぐさめられ、勇気をもらって、独立まですることができました。あの「一人っ子、どもり、乙女座、几帳面で小心者」の自分が...です。


3.自分からすることはとっても楽しい
 世の中はまったく不思議です。「これをしたい」と真剣に手を上げれば、それに気づいてくれる人は必ずいるものです。せっかくこの世に生まれてきて、自分を信じて動くことの喜びを味わうことなく終わっていくなんて、もったいない話です。あなたが自分を信じずに、誰があなたを信頼できるでしょうか。自分を信じて動いていると、本当に身震いするような、不思議なことが起きてきます。もう毎日が楽しくて仕方ありません。

 自分の感性を大事にしていますか。多くの場合それはあたっています。

 自分から何かを始めていますか。人に言われてするのとは、温度が100度違います。

 自分の可能性を信じていますか。イメージできることは、実際にできることです。

 僕の使命は、「人に勇気を与えること」です。僕の話がきっかけに、ひとりでも多くの人が「自分から何かをやってみよう」と自信をもってくれたら、こんなにうれしいことはありません。


 The greatest risk is not taking one. (リスクをひとつもとらないことこそ、最大のリスクである)。