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2010年11月05日

ものの見方×まちづくりリーダー

 先日、宮崎市役所地域コミュニティ課主催の「まちづくりリーダー育成」のための研修に伺いました。まちづくりというのは、一般市民が主導権をとってするもので、そのお膳立て、というか環境づくりを行政がやる、という役割分担のようです。

 まず、行ってみて驚いたのは、参加者のほとんどは、仕事をリタイアした人やシニアの60代以上の人だということ。もっと若い、現役世代の人が中心になってやれば・・・と思ったら、その世代の人たちは、皆子どもの学校の仕事などで時間がとられてしまうんだとか。なので結局、比較的時間のあるシニアの人たちにお鉢が回ってきて、彼らの善意に頼っているのが現状です。また、シニア世代に比べ自分たちのまちを自分たちでつくるという意識も低い。さらに、何をするにも問題はお金。補助金も出ず、どうするか?ということになり、結局アイデアを出しても頓挫することが多い。と、こうしてみれば問題ばかりなのですが、この状況、なんとか見方を変えてチャンスにはできないものでしょうか。

 まず、まちづくりにかかわる若い現役世代が少ないという点について。ある地域では、人材の集まっている学校側と手を組むことを思いつきました。一例として、学校の行事(文化祭)の一企画を地域で担当し、シニアの人たちが職業体験企画をしたりしたそうです。これはおもしろい。このアイデアを進め、たとえば学校のPTAの役割を、地域づくりまで広め、PTAの活動のなかで分担してやれば、子どもを持つ親たちもかかわりやすくなるのでは。そう考えてみれば、学校は地域の中心になりうる共同体ですね。

 それと、お金。もう降ってくる補助金をあてにせず、自分たちでコミュニティビジネスを興し、まちづくりに必要な資金を稼ぐ、という発想も必要です。しかし、お金を稼ぐというと、とたんに「そんなの無理だ」とか「お金を稼ぐなんて卑しい」という意見に押しつぶされてしまうそうです。しかし、ボランティア精神だけに頼っていてもいけません。
 たとえば、アメリカでは、教会や地域サークルなどが資金集めをするために、駐車場で子どもたちが洗車をしてお金を稼いだり、ジューススタンドを家の前に出して、レモネードを売ってお金を稼いだり、というシーンをいたるところでみます。こうした自立の精神こそ、まちづくりにあってもいいのかもしれません。地域でお母さん方がパンを作ったり、高齢者向けのお買い物代行や宅配サービス、フリーマーケット開催など、いくらでもアイデアはあります。

 このように、まちづくりの現状はないないづくしですが、同じ悩みを抱えている自治体は全国にあるはず。ならばこれを、新しいまちづくりのシステムを作りあげる絶好のチャンスと考えましょう。たとえば、地域と学校とが手を組んでまちづくりに取り組み、資金も自分たちで稼ぎ出している、なんていう仕組みができたら、それこそ全国から視察が殺到し、まちづくりに携わる人たちも自信をもち、活気あふれるまちになること間違いなし!
 宮崎の皆さんの底力に期待しています。

川村透

川村透

川村透かわむらとおる

川村透事務所 代表

「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…

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