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2011年03月22日

特別寄稿―「心をつなげる」

 東北地方太平洋沖地震の発生から一週間がたちました。余震が続く中、被災地は厳しい寒さに見舞われ、今だ支援物資が十分に届かず厳しい避難生活をおくられていらっしゃる方々がいます。
被災地から離れた場所では、支援活動が行われている一方で、多くのスーパーの棚から乾電池、懐中電灯、パン、携帯ラジオ、お米、水、缶詰などをはじめ生活に必要な物が品薄となり棚が空っぽになっています。群集心理で、物を買い求める気持ちは解らないわけではありませんが、未曾有の危機に直面している今だからこそ私たち大人は、冷静に行動しなければならないのではないでしょうか。「今、これを一番必要としているのは誰なのか」ということを考えて。 
 押し寄せる津波から逃げ延び、やっと救われた命が、避難生活の中で亡くなる人が出始めています。食料品も燃料も厳しい寒さの中で物資を待つ方々に、なかなか配れない状態であるという現実。買占めを控えることもまた、被災者に向けて、ささやかですが寄り添うことの小さな一歩に結びつくことのように思います。

 大災害の中でも、我欲を捨て、それぞれが思い合い助け合いながら懸命に生きる被災地の方々から私たちは、多くのことをその姿を通して学ばせていただいているように思います。
その姿をしっかりと心にきざみ被災地から離れている私たちは、今、自分が他の人のためにできることは何かを考え、自分ができることを実践していくことが必要なのではないでしょうか。
 子どもたちは、不安のなかで大人の心、そして行動を純粋な眼差しで見つめています。大人が凛とした姿で立つ時です。人と人とが助け合い、力を合わせて生き抜くことを、そして、人の温かな心を生きた教科書として、子どもたちにその姿を通して伝えられる大人でありたいと思います。
 全ての人が救われて、無事に家族のもとに戻ることを心から願ってやみません。

    このたびの東北地方太平洋沖地震により
    お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
    被害を受けられた皆様、そのご家族に
    心よりお見舞いを申し上げます。

    一日も早く復旧されますよう
    お祈り申し上げます。

春日美奈子

春日美奈子

春日美奈子かすがみなこ

フリージャーナリスト

國學院大學大学院法律研究科法律学専攻修士課程修了。報道畑25年の経験を生かし、少年院や教護院(現・児童自立支援施設)での実習を通し、常に現場の”今”や”生の声”を大切にして、少年問題に取り組んでいる。

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