2009年07月24日

省エネの実施に便利なエスコ(ESCO)

企業の温暖化対策で有効なのは、まず省エネです。二酸化炭素の排出削減のほか、エネルギー費の節減にもなりますので、省エネは一石二鳥の対策です。しかし、いざ工場等で省エネを行うとなると、企業の中には省エネ専門の技術者がいないことや、改修資金をいかにして金融機関から得るかなどの、様々な問題に直面します。これらの問題を解決する制度の1つとして「エスコ(ESCO)」という便利なものがあります。今回はエスコ(ESCO)についてご紹介いたします。


【エスコ事業の概要】

エスコ(ESCO)事業とは、省エネルギー改善に必要な、技術・設備・人材・資金など、すべてを包括的に提供する事業です。この事業は通常エンジニアリング会社が請け負い、依頼者が得る省エネルギー効果の一部を報酬として受取ります。エスコ事業者のサービスは以下の組み合わせから提供されます。

(1) エネルギー診断に基づく省エネルギー提案
(2) 提案実現のための省エネルギー設計および施工
(3) 導入設備の保守・運転管理
(4) エネルギー供給に関するサービス
(5) 事業資金のアレンジ
(6) 省エネルギー効果の保証
(7) 省エネルギー効果の計測と徹底した検証
(8) 計測・検証に基づく改善提言


【導入のメリット】

省エネルギー改修工事に要した投資、金利返済、エスコの経費等は、全て省エネルギーによる経費削減分で賄われます。また、契約期間終了後の経費削減分は全て依頼者の利益となります。エスコ事業の実施に必要な資金も、依頼者に代わって、請け負った会社が金融機関と交渉し確保致します。エスコ事業の場合は事業の採算性が融資の担保となります。


【省エネ効果も保証】

事業導入による省エネ効果をエスコが保証します。この際、依頼者に損害が生じた場合はエスコが補償します。性能保証を行うと同時に、依頼者の利益補償を行います。エスコ事業では改修工事後の省エネ効果の検証を徹底して行い、工事後の効果に責任を持ちます。


【包括的サービスの提供】

エスコは、省エネ診断、改修計画の立案、設計・施工管理等の直接工事に関わるサービスとともに、改修後の運転管理、資金調達、会計分析を含む包括的なサービスを提供します。依頼者に省エネ改修に関するノウハウがなくても、また技術者要員がいなくても、全てをエスコが責任を持って行います。この契約により依頼者の利益が守られます。


【ESCO推進協議会】

エスコ(ESCO)とは、「Energy Service Company」の略です。もともとはアメリカで発展した事業で、日本では従来型の省エネルギー手法が行き詰まりを見せた2000年頃から官公庁などを中心に普及し始めた事業です。エスコ事業に関心を持ち、もっと詳しい情報を知りたいは、「ESCO推進協議会」のホームページを参考にしてみて下さい。都道府県別に工場、オフィス、店舗、ホテル、病院、公的施設等の導入例が豊富に示されていますので、大変役立つ情報が得られると思います。


短期的な、付け焼刃の対策では省エネ対策は行き詰まってしまいます。このように、ESCOを上手く活用し、長期的な視点で省エネ対策を行なうことを是非お薦めいたします。