2017年02月08日

「共通言語」「共通意識」をもつことでチーム力を高める!

チーム力を考えるときに必要なことは「共通言語」と「共通意識」をもつことにあると思います。

私が現在のアナウンサーの仕事を始める前、サントリーの社員として5年間働いていました。当時の社長は佐治敬三氏。「やってみなはれ精神」を唱え、常に新しいことへの挑戦を促し、この言葉が様々なヒット商品を生み出す原動力になってきました。「やってみなはれ」という言葉は、会社を離れ、長い年月が経った今でも私の頭の中に存在し続けているような気がします。それだけ強烈に社員一人一人の心の中に、この言葉が生きているのだと感じました。

他の企業の例として、トヨタ自動車の組織力の強さは、
「社内共通言語を強烈に浸透させ、全員が同じイメージを共有することにある」とされています。

・3現主義=「現場」「現物」「現実」
・「なぜ」を5回繰り返す
・「ムリ・ムダ・ムラ」「ムダとり」

このように社内の共通言語が組織の原動力となり、会社全体の利益にも繋がることと思います。
まずはチームの中での「共通言語」を作ること。さらにその言葉によって、チームの一人一人が同じ目標に向かっていくための「共通意識」をもたせることが大切だと考えます。

私が経験した放送現場での仕事では、プロデューサー、ディレクター、カメラマンなど技術スタッフ、編集担当者がそれぞれの立ち場から、1つの番組に対する考え方を述べ、最終的には、お互いの価値観を少しずつ取り込みながら、番組を完成させるというプロセスを踏んでいきます。しかも放送は毎日、生放送でしたので、1つの番組に掛ける時間も限られています。作業を進めていく過程では、お互いの価値観のぶつかり合いになり、激しい論争になることもあります。しかし、全員の共通意識、つまり最終的に目指す方向性が同じであれば、接点を見出すことが可能となり、完成した番組は皆が納得する内容となっていきます。番組制作で大切なのは「視聴者に何を伝えたいのか」という点。これが共通言語であり、共通意識にも結び付いていきます。最終的に共通意識が価値観の違いを越えて、1つの方向性に向かわせていくのだということを教えられた現場でもありました。統括するプロデューサーの導き方によっても、もちろん大きな影響があります。

このプロセスは、どの業界でも同じことが言えると考えます。価値観のぶつかり合いは大いに結構だと私は思います。大事なのは、様々な考え方がどういう価値観に基づく内容なのか、そこを議論しながら詰めていくことです。

その点において、リーダーの力が試されます。リーダーの役割とは、部下の能力を最大限に引き出し、いかに満足感を与えられるかという点にあります。チームの一人一人がどのような価値観をもちながら、日頃仕事に向き合っているのかを把握しておくことで、チーム力アップに繋がることでしょう。

ヒアリングするポイントとしては以下の内容です。
・満足度
・必須条件
・最終目標
・現在抱えている課題や問題点
・避けたいこと。

チームのメンバーとの日頃からの何気ないコミュニケーションの中から察知することもできると思います。チーム一人一人の共通意識が生まれるための、まずは環境作りから整えると良いでしょう。