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2009年04月10日

ビジョンを描く力

皆さん、はじめまして。只松崇(ただまつ・たかし)と申します。
今回から「目標達成力をアップする実践・営業塾」と題して連載が始まりました。お客様の「ありがとう」というお気持ちの印である「利益」をいただくことに直接、携わることが出来る営業の素晴らしさや、やりがいを綴っていきます。また、営業目標を達成するための具体的なスキルについても触れていきますので宜しくお願いいたします。

「営業の”利益”は、お客様の”ありがとう”」。私はこのように考えます。
「営業は、ノルマがあるのできつい!」、「出来れば営業以外の仕事がしたい。」、「営業は苦手だ。」、「営業に配属されたらどうしよう。」などなど、「営業」という言葉を聞くとネガティブなイメージを持つ人が少なくないような気がします。しかし、果たしてそうでしょうか?

会社の中の全ての業務は、お客様が喜んでいただくために存在していると考えますが、その中でも「営業」の仕事が、最もお客様の「ありがとう」という気持ちをダイレクトに受け取れる機会が多いのではないでしょうか?また、「目標」を明確にしやすく、それを達成したときには、お客様や会社の仲間が喜んでくれたり、自身の達成感や自己成長感を味わえたり出来るのも営業の魅力の一つではないかと思います。

そのように考えると、「営業」とは、自分を成長させることができ、他の人にも喜ばれ、結果を出すと評価もされるという素晴らしい仕事であると言えます。ではなぜ、営業に対して否定的なイメージを持っている人が多いのでしょうか?それは、その人たちが、営業のゴールイメージに対してネガティブなビジョンを描いてしまっていることが原因であるのではないかと考えられます。

たとえば、営業目標を達成出来ずに上司から叱られている自分を想像したり、目標に届かず自信をなくして肩を落としている自分を想像したり、営業なんて自分に向いていないという根拠のない自己否定のイメージをもっていたり……このようなネガティブなビジョンでは、どんなに能力がある人でもエネルギーが出るはずもなく、目標の達成にはほど遠いと言えます。

世の中でイキイキと楽しく営業の仕事をなさっている方々を見ると、この「ビジョンを描く力」を上手く味方につけて目標達成しているようです。私自身、バンドマン崩れで、25歳の時、ビラ配りのアルバイトとして創業して間もないHISに入社。周りよりも遅れて社会人として「営業」を開始しました。この時、「ビジョンを描く」というパワフルで効果的なスキルを身につけさせていただいたことで、イキイキと楽しく営業が出来てきたと思います。

当時のHISは、まだまだ小さな旅行会社でしたが、「20年後に世界一の旅行会社になる」という大きな大きなビジョンを掲げ、私もその中で「世界一の旅行会社になるためには、お客様に世界一のサービスをし、喜んでいただきたい。その結果、お客様は、『ありがとう。』という言葉とともに利益を会社にもたらしてくれる。会社が発展すると、働く私たちも給与や待遇、自己達成感、仲間・会社・家族・社会に貢献できる喜びなどの有形・無形の報酬という素晴らしい実りを得ることが出来る」。そのように強くイメージしてやってきました。

その結果、自分自身が成長させていただけたことはもちろんですが、部下もこの「ビジョンを描く力」を使うことによってどんどん育ってくれました。はじめは一人だった部下も、ありがたいことに私の部署で200名を超え、皆が頑張ってくれ会社の発展に大きく寄与してくれたことは、今では、私の宝ものとなっています。

次回から、お客様に感謝していただき、会社や仲間に貢献する素晴らしい営業の仕事について、私の企業での実体験や現在様々な業種の企業様で行わせていただいている営業マン育成の事例を紹介ししていきます。お客様が「あなたから買えてよかった」と笑顔で、あなたと握手しているようなイキイキしたハッピーなビジョンを描いて、営業をスタートさせていきましょう。

只松 崇

只松 崇

只松 崇ただまつたかし

ビッグ・フィールド・マネージメント株式会社取締役

24歳の時、チラシ配りのバイトとして株式会社HISへ入社。同社の持つベンチャー精神に大いに共鳴し15年間勤務。途中、妻の脳腫瘍が発覚し専業主夫として看病・育児に1年間専念。妻の完治後、ビッグフィールド…

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