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2014年07月01日

向き、不向き

なんでも、研修すればいいというもんじゃない。
講師どうしで、よく話題にすることがある。
「向き、不向きってあるよね」

どんなに研修しても、教えても、
人によって向かない仕事というものはある。

実際、わたしだって、ある。
不器用なわたしには、ぜったい、細かい仕事は向いていない。
かつて、家庭科の宿題でも、前身ごろと後身ごろを縫ったものの、
一緒に塗ってしまって、どこからも袖に手を通せなかったことがあった。

結構器用なうちの母は、
「どうやったらこんなものが縫えるの?」と、
不思議がったけれど、わたしも分からない。
そして、そんなことが何度もあった。

体操服にゼッケンをつけたら歪んでいたり、
彼にマフラーを編んだら、太さが始めと終わりで違っていたり、
「ぜったい、わたしは、ものづくりの仕事をしたら、人に迷惑をかける」
そう思ってきた。

先日、大手の模擬試験や受験のテキストを作っている会社の
メンバーと話をする機会があった。
「受験にも向き、不向きがあるんですよ」
「どんなこと?」
彼に言わせると、良い、悪いは、別にして、
今の受験制度だと、有名な学校に入ろうとすると、
いかに早い時間で、いかに多くの問題を正確に解けるかが重要らしい。
「だから、国語の問題などで、文章に感激してしまう人間は
受験には向かないんですよ」
それ、わたし??

確かに、模擬試験の問題を読んで、SF作家の星新一さんにはまった。
結果、帰ってきて、いっぱい星新一さんの本を買ってきて、読みあさった。
そんな話をすると「ぜったい大谷さん、受験に向いてなかったね」と笑われた。
ナットク・・・。

営業させたら、めちゃめちゃ得意だけれど、事務仕事が苦手な人もいれば、
接客は、すごく好評なのに、レジを打たせると必ず間違う人がいる。
「部下の不得意なものを怒って、治させるよりも、得意なものを伸ばす」
研修では、よく言っているけれど、自分の会社になると別。

「なんで、同じ失敗をするの!!」
と、自分のことを棚に上げて、イライラしてしまうことも多々ある。

だからこそ、自分が何に向いていて、何が向いてなくて、
向いてないことを素直に認めて、間違いを起こさない仕組みを作ることが大切。
わかっているけれど、それをするのが苦手なわたし・・・。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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