2013年11月01日

学歴

わたしは、京都のノートルダム女子大というところを卒業した。
元々、勉強がそんなにできなかった。いろんな大学を落ちた。
かなり、コンプレックスを持って行ったものの、京都にあこがれていたし、
入ったら入ったで友達もできて、先生も気に入って、楽しく4年間を過ごした。

吉本興業に入った時、初めての女子大卒社員ということもあって、
「なんで、そんなお嬢さんがこんな世界にきたの?」
「僕、昔、その大学にあこがれの人がいたんだよ」と、なぜかちやほやされた。

もちろん、芸人もデレクターもプロデューサーも作家さんも、
有名国立大学の人もいれば、そうじゃない人もいる。
大学中退もいれば、高校中退もいる。それどころか、
中学だけで終わっている人もいたし、完全に実力主義の世界だったので、
職場ではそんなに学歴にこだわったこともなければ、
コンプレックスになったこともなかった。

逆に高学歴の人ほど、
「あいつは、東大出てるのに視聴率を取れない」
とか、プレッシャーになっていたかもしれない。

27歳で起業した時の仲間も、主婦2人と高卒の男性3人。
イベント会社なので、集客できて、良い企画が出せたら、学歴なんて関係なかった。
お客さんのほうの担当者で、すごく頭が切れる人で高学歴の人がいると、
「やっぱり、わたしたちと違うね」「仲良くしてもらおう」なんて
盛り上がっていたくらい。
 
講師という仕事をしだしてから、
「意外と学歴を気にする人がいるんだ」ということがわかった。

ある会社の人事担当者に言われたことがある。
「うちの会社で研修する人は、慶応くらいは出ていてもらわないと・・・」
「でないと、うちの社員は、聞く気にならないから」
そうなんだ・・・。じゃあ、わたしはムリだわ。そう思った。
そして、「そんな世界もあるんだ」と思った。

講演は、私自身のキャラクターで呼んでいただくことがほとんど。
あんまり気にならなかった。ところが、ある研修会社の人と飲んでいる時に、
「大学の先輩とか仲間に営業するんですよ」という話を聞いて、
「そうなんだ」と、新しい世界を見た気がした。

今わたしは、学び直しで法政大学の大学院に通っている。
大学院になると、昔、大学に行く機会のなかった人、定年になってから入学した人、
これから留学を考えている人、いろいろな立場の人がいる。
学歴を気にしている人もいれば、単位も卒業も気にしてない人もいる。
研究生もいれば、聴講生もいる。そんな人たちが一緒に同じ講義を受けている。

おもしろいのは、講演の依頼先などで、
「今、法政大学の大学院に通っています」と話題にすると、
懇親会の時に「僕も法政なんだよ」「うちの息子、今、法政に通っているんだよ」
という話題になる。こんな経験は、今までのわたしにはなかった。
日本人って、やっぱりこんなの好きなのかな?と、笑顔がこぼれる。