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2006年01月05日

素直になる

意地を張ってもろくな結果にならないし、自分を正当化しても人が離れて行くだけ。分かっているし、常に自分に言い聞かせているのに、気がついたら、心の余裕を無くして、人を責めることをしている。しかも、直接責めるなら、まだ反論も聞けていいかもしれない。

年齢と共に、ちょっぴりずる賢くなった分だけ、つまんない小手先のテクニックを使うから、本当にたちが悪い。

簡単に言うと、大掃除をするのが嫌で、わざわざ別のアポを入れたり、出張を入れる上司みたいなもん。しかも、わたしの場合本当に仕事が入れられる。そして、それが売り上げにもつながるから、誰も文句は言わない。でも、それを当たり前だと思ってたらダメだよなあ。

年末、我が社は、23日から12日連続休みにした。理由は、自分も含めて、みんなにちゃんと充電して欲しかったから。日々に流されずに考える機会を持って欲しかったから。けれど、その分、年末の作業が立て込むのは当然である。しかも、わたしは、ほとんど出っ放しで、会社にいて、みんなを手伝うことはできない。

でも、気になることは気になる。そうなると、「あれできた?」「これは、まだ?」「何でできてないの?」と、指示とチェックの人となってしまう。それどころか、「言い訳しないで!」「段取りが、なってないんじゃないの!」と責める人になる。

上司の「自分だって忙しい」なんて台詞が言い訳になるはずもないし、そんな言葉を言っても部下の反発になるだけなのに、つい、自分を正当化してしまう。

でも、こんな時に一番大切なのは、素直に「お疲れ様」「ありがとう」の心からのねぎらいの言葉だよなあ。そして、分かっているくせになかなか言えない。ほんとに、悪循環。

そして、躊躇するから余計に、「何か、急に『ありがとう』なんて言ってもしらじらしいしなあ」なんて、自分を正当化してしまう。わたしは、人に偉そうに言ってるくせに、何もできてないやん。と、結構、反省。

「ありがとう」「ごめんなさい」「愛してる」「大好き」「感謝してます」
みんなが言って欲しいステキな言葉がこんなにあるのに、素直に言えない。しかも、これらの言葉、表面的に言っても、反感のもとになるだけ。ちゃんと気持ちを込めてないと意味がない。

そして、不思議と気持ちを込めずに使ってもバレてしまう。

そんなことを考えていると、つくづく、素直になることって大切だと感じた。素直にこれらの言葉が出るようになるには、やっぱり、自分が素直でなきゃダメ。自分が素直になると、山ほど反省材料が出て来た。

あの時、あの部下を責めるんじゃなくて、ちゃんと、手伝ってあげたら良かった。とか、相手のことを思いやったつもりだったけど、押し付けだったよなあ。押し付けておいて、感謝されないことを怒ったわたしが間違ってたなあ。だんだん、自分が恥ずかしくなってくる。

それでも、素直になるから、いろんなことが見えてくる。

良いことも悪いことも含めて、ちゃんと素直に考えることをして人として成長しなきゃダメだよなあ。2006年、わたしは、「素直に生きる」ことにこだわりたい。そして、素直に感謝できる人でありたいな。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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