2005年11月01日

おじいちゃんの志

わたし一人で走っていても大したことなんてない。やはり、ステキなスタッフに支えられているからいろんなことに挑戦できるし、ひたすら人材育成の夢を志を持って追いかけることができる。ということで、たまには、我が社のステキなスタッフの話もさせてください。

我が社には、島田守という男性がいます。彼は、19歳で結婚、20歳でパパに。ところが、21歳で嫁に逃げられちゃいました。それまでホテルマンだった彼。「深夜勤務のあるホテルマンでは子供を育てながら働けない」と、会計事務所に転職・資格を取って事務所を設立。たくさんの顧客に恵まれて、ひっぱりだこのコンサルタントになります。

年収も5千万あったそうです。ところが、彼が38歳の時に18歳の娘がシングルマザーに。それまで、食べることに必死で、仕事ばかりしていたけれど、「ちゃんと、娘と向かい合って生きよう」と、コンサル事務所を売却しちゃいました。そして、何か別の新しいことをしようと、新しい会社を作りました。

彼と出会ったのは、野村證券の友人の紹介でした。「カッコいい社長を紹介してあげる」の一言に「わーい」と飛びついたものの「タイプじゃない」と、全く興味も沸かなかった。それでも何回か会ってるうちに、彼の友人が、「島田さん、この年でおじいちゃんなんですよ」と、暴露。その時に島田くんが、「何もそんなこと言わなくていいのに」と、ムッとした表情をしたのを覚えてます。

その場の雰囲気を悪くしたくなくて、思わずわたしが発した言葉は、「島田くん、それ、すごいツカミやん!」

「ツカミ?」と、その時、彼は、その単語に驚いたそうです。それまで彼は、余計なことを言う必要は無いと思っていたそうですが、その日から、出会った人に、「ツカミ」として先に「僕、38歳でおじいちゃんなんです!」と言うようにしたそうです。すると、話題が広がることを発見。

そんな島田くんが、わたしの主宰するリーダーズカレッジ東京校に入ってきました。それでもほとんど笑わない彼がわたしは、とっても苦手でした。ところが、根っからの関西人のわたしには、悲しい性がある。笑わない人間ほど、いじりたくなる。彼を笑わせることにかなりの情熱を費やしてきた。

そんな彼は、「金持ち父さん、貧乏父さん」というベストセラーを読んで、ロバート・キヨサキに会いたいと、ロバート・キヨサキさんを日本に初めて招聘して、5000人のセミナーを開催したり、和田裕美さんの全国ツアーの講演会を手伝ったりと、結構、すごいことを淡々とやっていた。そして、他の人から島田くんのすごさを聞くようになった。でも、わたしは、そんなことはどうでもいい。笑わせることに日々一生懸命だった。

そんな彼が、今年の5月に突然、「僕、大阪に引っ越して、大谷さんの会社を手伝います」と、言い出した。「待ってよ。わたしゃ、そんなにお金も払えない」。「楽しいからいいんです。そのうち僕が稼ぐから」。彼は、今は、わたしのビジネスパートナーの一人として、わたしのスケジューリングから交渉まで引き受けてくれて、わたしが仕事をしやすい環境を作ってくれている。それだけじゃなく、さすが数字のプロだけあって、人材育成のための税制などを調べて、他社に提案することも企画してくれる。

そんな彼の志は、「やっぱり、38歳でおじいちゃんになっちゃったから、孫のためにも、大谷さんのやっている人材育成を通して、日本を元気にしたいんです」

同じ志を持った人たちと仕事をできるってステキですね。