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2012年09月10日

「人類」を背負って哲学したアームストロング船長から学ぶ

2012年8月25日、人類で初めて月面着陸を経験したアメリカの宇宙飛行士、ニール・アームストロングさんが死去しました(享年82歳)。船長としてアームストロングさんが搭乗したのはアポロ11号。1969年7月20日、彼は、人類史上初めて月面に降り立ち、そこで、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という言葉を発しました。

人類史において極めて重要な意味を成したこの日、アポロ11号船長・アームストロングさんは「”若干38歳”という若さ」でした。当時、人工衛星すら打ち上げた経験のない日本に住む日本人にとって、「38歳という若さで宇宙を飛行。まして、月に到着し、そこを歩く」という事実は、まさに超大国アメリカならでの歴史的偉業であり、自分たちの日常生活では想像できない「夢のまた夢」の出来事でした。

アポロ11号の打ち上げは、米航空宇宙局(NASA)における大勢のスタッフをはじめ、多方面にわたる後方支援がなければ実現できなかった偉業ですが、私が今ここで注目したい事実は、アームストロング船長自身、この人類初の「超・経験」(transcendental experience)を、「82年という人生のスパンの前半(38年目)」で経験したという事実です。

一般的な日本人にとって、38歳という年齢は一体どういう年齢でしょうか。普通の生活をしている人にとって、「38歳で『人類』を背負う」という意識がどのようなものであるか、そう簡単に認識・理解することはできないでしょう。

私は、あえて、今ここで、皆さんに一つ提言したいと思います。それは、「自分自身をこの地球に存する一個の人間として、『アームストロング船長が38歳で備えていたプロフェショナリズム』を心の中で想像し、『自分にとってのプロフェショナリズムとは何か』について考えてみる」ということです。日々、雑多なノイズ・ネオンに囲まれて生きている私たちにとって、アームストロング船長のプロフェッショナリズムについて考えることは、(1)「人類にとっての『今日』」、(2)「人類にとっての『明日』」について考える上で極めて重要な意味を持つものであると私は捉えます。

皆さん、「人類」という目線で世の中を見据え、「地球に存する一個の人間」として自分を捉えてみてください。そうすることで、「自分は一体何のために生きるのか」、そして、「自分は一体何のために仕事をするのか」について”実に自然な形”で見えてくるに違いありません。

生井利幸

生井利幸

生井利幸なまいとしゆき

生井利幸事務所代表

「ビジネス力」は、決して仕事における業務処理能力のみを指すわけではありません。ビジネス力は、”自己表現力”であり、”人間関係力”そのものです。いい結果を出すビジネスパーソンになるためには、「自分自身を…

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