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2011年11月10日

今日できることは、今日のうちに取り掛かる

概して、人には、常に、何らかの「目標」(願望)というものがあるものです。例えば、(1)「仕事で必要な資格を取得したい」、また、(2)「自分に秘めた可能性にチャレンジするために、より高い能力を養いたい」ということなどが挙げられます。

先日、電車の中で、2人の男性ビジネスパーソンが以下のような話をしているのを耳にしました。それは、「今のこの時代、英語からは逃げられない。だから、来年の春から独学で英会話を学ぼうと思っている」という内容の話です。

この話を耳にして私が最初に感じたことは、「この人、来年の春から英会話を学びたいと言っているが、恐らくかなりの確率で、(実際は)来年の春から英会話を学び始めることはない」ということです。

思うに、英会話は、もはや、英米人の言語というよりは”国際共通語”。現在、世界中のどこに国に行っても、大抵、英語は通じます。そうした国際共通語としての英語を「来年の春から学ぶ」という(お気楽な)話をしているようでは、恐らくそれは、”かなり抽象的、且つ、漠然とした願望”であり、その話に包含された本音は、「来年の春にでも、もし時間があれば学んでみたい」という程度の願望なのだと想像します。

そもそも、「時間があれば学びたい」という程度の願望からは、”緊迫した必要性”というものが感じられません。大抵の場合、人は、本当に必要に迫られたことでない限り、”具体的な行動”としてそれを行うことはありません。電車の中で耳にしたビジネスパーソンの話で言えば、本当に英会話を学びたいと切望するならば、「来年の春から」ではなく「今年のできるだけ早い時期に」と考えるものです。

私は常に、「行動が人生を変える」と考えています。世間には、「言葉で美辞麗句を並べるが、行動が伴わない」という人がたくさんいます。「言うは易く行うは難し」という諺があるように、口で言うのは簡単ですが、言ったことを実行に移すことはそれなりに難しいものです。

私は日々、(1)「できないことは言わない」、(2)「言った以上は、その言葉に責任を持つ」、(3)「今日できることは、今日のうちに取り掛かる」ということを毎日を生きる上でのモットーとしています。これらの3つのモットーは、一見すると簡単なモットーのようにも感じられますが、実際、これらのモットーを実行することは簡単なことではありません。逆に言えば、迎える一日一日においてこれらの3つのモットーを誠心誠意の気持ちで実行していけば、毎日、少しずつ前に進むことができます。

最も肝心なことは「”今日”をどう生きるか」です。今日できることは、明日ではなく、「今日」のうちに取り組めば、より良い明日を迎えることができます。まさに、「今日」が、より良い明日をつくるのです。

生井利幸

生井利幸

生井利幸なまいとしゆき

生井利幸事務所代表

「ビジネス力」は、決して仕事における業務処理能力のみを指すわけではありません。ビジネス力は、”自己表現力”であり、”人間関係力”そのものです。いい結果を出すビジネスパーソンになるためには、「自分自身を…

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