2010年09月27日

社長業は成功の確率が一番高い

 現在、民間の法人は約260万社あると言われており、個人の経営者も何十万人。いや、もっと多く、何百万人といるだろう。いずれにしても、昨今の経済情勢の厳しさは、国内外の諸問題から来る消費低迷・販売不振などにより、実に多くの経営者が、余力を徐々に失いつつ経営をしている。この厳しい現状は、赤字経営の法人比率が70%を超えていることから見ても明確だ。

 大きな希望としっかりとした目標、お客様第一の経営を貫く熱い思いを持ち、創業当時は情熱で頑張りぬいてきたであろう多くの経営者の皆さん。取り分け今まさに厳しい経営状況であるというなら、創業したあの時の創業精神を思い返してほしい。そして、心と体にその思いを蘇らせ、今日から実践するのだ。まだ今日からでも遅くはない。経営姿勢も経営における諸問題も、業績も、要は社長次第。社長が変われば業績はきっと蘇るはずだ。家族、社員、お客様、取引先等々。多くの人の期待を一身に背負っているのだから、「大変だとか、辛いとか、息抜きしたい、遊びたい、社外人脈を創りたい」などと言っている場合ではないのだ。難局打解にあたって、"昨日までのように、経営も遊びもそれなりにやっているだけでは通用しない"と覚悟を決め、我が身を経営に捧げることだ。目に見えないほど僅かだが、徐々に徐々に蘇り、やがて数年後には、何が起きてもゆるぎないエクセレント・カンパニーになると確信している。

 私は食堂業を引退し、早8年余りとなるが、引退後設立したNPO法人とコンサートホールを通じて、食堂業の時とは全く違った業界に生きている。勿論、経営の基本姿勢は全く同じであり、経営第一。自分の事より、関わる多くの人々に喜ばれる経営をしているつもりである。

 2つの事業を通じて、スポーツ選手、演奏家、伝統文化関係者など、実に多くの方々と関わる日々なのだが、その多くの方たちは、日々厳しさの中で、技・技術を磨き、向上するための努力たるや、時に凄まじさを感じざるをえない。まさに自分との戦いだ。それに勝ったうえでの、ライバルとの戦いなのだ。最も目標が明確だからこそ、そこまで頑張れるのだと思う。その人達は、何れも幼少の頃から努力に努力を重ねながら、地域やその世界にあってはある種天才と言われ続け、将来を期待されていた人達なのだ。

 しかしながら、スポーツ界では、その人達の大多数が試合に出られず、ベンチにすら入れず、演奏家であれば殆どステージに立つことすらできないのだ。当然、収入面においても相当厳しいものがあるだろう。それでも彼らは、「明日こそは自分の出番がきっと来る。」との思いで、今を頑張っているのだ。そうした努力の人達と比較して、大変!大変!と口癖のように言う社長の多さを、いつも嘆かわしいと思っている。

 社長としてすべきことをしていて大変と言うならばまだしも、社長業を本気でしているとは思えない社長が多すぎるのではないか。私はあえて、はっきりと言いたい。多くの職業の中で、努力が報われ、"成功"する確率が一番高い職業は、社長業なのだと。今から更に奮起し、事業現場に入り、率先垂範し、厳しい現状を少しでも打開し、次に来る難局に備えてほしいものだ。きっと上手く行き、後悔の無い経営者人生になるものと確信している。