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2018年02月20日

情報をくれる人がどんどん集まる人脈構築術

「情報が集まる人になることが大切」と書きましたが、情報を集めたいのであれば、最新情報をくれる人脈を構築していく必要があります。若いうちから人脈作りは必要ですが、役職が上がっていくと、重要度が増していきます。特に経営側になると、会社の将来を考えていく立場になりますから、ますます新しい情報を得る必要が出てきます。

私が常務だった頃は、情報を得るために、関連する各業界に3人ずつ情報をもらえる人脈を作りました。たとえば、原料素材メーカーに3人、香料メーカーに3人、容器メーカーに3人、商社に3人といった具合です。なぜ3人かといえば、ひとりだと情報が間違っている可能性があるからです。3人聞いて、3人とも同じことを言えば、情報の精度が高いということになります。

私の場合、職種としては、基礎研究をしている人は特に大切にお付き合いをするようにしました。この人たちは未来に対する研究をしているわけですから、もっとも新しい最先端の情報が入ってきます。たとえば、一時期、「グレープフルーツの香りで痩せる」といった痩身術が流行りましたが、もし、そういった情報を研究段階からいち早く入手できれば、誰よりも早く商品に取り込むことができ、ブームに乗って爆売れの商品を作ることができるわけです。

同業のアイスクリームメーカーの人ともネットワークがありました。技術的にわからないことを聞いて、教えてもらったこともあります。もちろん、社外秘の情報は教えてもらえませんが、ライバル会社の人でも、質問すれば、答えられる範囲で教えてくれます。業界自体を盛り上げなければいけませんから、ある程度の情報交換はできます。

それから、公務員や銀行の方とのネットワークも欠かせませんでした。公務員ほど大きな組織に属す人はいませんから、話を聞いて組織を作る参考にさせてもらいました。銀行員からは、給与体系を勉強させていただきました。

ほしい情報を持っている人が見つからない時は、人脈の広い人のところに行き、率直に「○○について、知っている人を紹介していただけませんか」と頭を下げて頼んでいました。頼み事をすると、人は意外と喜んで協力してくれるものです。紹介の紹介なども含め、情報を持っている人にたどり着いたことはよくありました。

「頭を下げる」のを嫌がり、知らないのに、知ったかぶりをする人がいます。ですが、知ったかぶりは、失敗の元。知りたいことがあるなら、謙虚になって、自分から頭を下げてでも取りにいくようにしましょう。ふんぞり返って待っているだけでは、情報は歩いてきません。「頭を下げる」謙虚な姿勢が大切だと思います。

鈴木政次

鈴木政次

鈴木政次すずきまさつぐ

“ガリガリ君”の開発者そして育ての親

1946年 茨城県出身。1970年 東京農業大学農学部農芸化学科 卒業後、赤城乳業株式会社に入社。1年目から商品開発部に配属される。愛すべき失敗作を生み出しながらも、「ガリガリ君」、「ガツンとみかん」…

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