2017年06月20日

女性の愚痴の原因と対策2

前回のコラムの続きになります。

今回取り上げたいものは、前回出てきた以下のような悩みを持つ女性社員をどうすべきか?というお話です。

「会社の人間関係にどうしても馴染めません。お昼は女性陣みんなで声を掛け合い、外で食べるのですが、できれば一人でいきたいです。でもそれを言うと変に思われるので、我慢して行っています。なぜなら女性だけでは男性や上司たちの悪口、会社の愚痴しか話題に上ってこないからです。ごはんもおいしく感じないし、何より低レベル過ぎて辛いです。今任されている仕事は嫌いではないし、もっと今の会社でチャレンジしたいこともある。でも、そんなやる気を少しでも見せたら仲間外れにされるのではないかと思って、今はただ静かにしています。こんな会社、辞めた方がいいのでしょうか。」

これは、ある女性向け相談コーナーで投稿された女性の声ですが、研修の際も同じような相談を受けることが度々あります。先日ランチで入ったお店で、女性だけの「会社や上司の悪口大会」の中、ひとりだけ積極的に参加していない女性を見て、ふっとそんなお悩み相談を受けたことがあったなと思い出したのです。

「頑張りたい」と意識を高く持っている女性は、何かと煙たがられることがあります。まあ、女性だけに限ったことではないと思いますが。

「あなたが頑張ると私たちまでやらなきゃいけないから、と先輩に言われた」
「立候補制の社内研修に出たいが、目立つとまた周囲とうまくいかなくなる」

こういうことは特に女性が多い職場や工場、あるいは休日でも会社の人にばったり会ってしまうような小さい街など、閉鎖的な環境では特に起こりやすい問題かもしれません。

そんな中、会社や上司は、そのような女性に対してどうしたらよいでしょうか。おすすめしたいのは個別の面談です。女性は全員がいる前では、なかなか本音は話しづらいものです。ましてや、自分だけ「前向き、頑張りたい」とは意外と言いづらいもの。ですから、個別面談でこれからのキャリアビジョンについて話し合っていただきたいと思います。その際、「あなたには期待しているんだけど、もっと何かやりたいことはないか」と促してみてください。前向きであるという本音を聞いたら、それをどうサポートするとよいか、具体的に話し合ってみましょう。もし、他の女性陣の目もあって頑張りづらそうな場合、「応援しているから、頑張ってみよう」と伝えてください。

そして、気を付けたいところは、あからさまな贔屓をしないことです。さりげなく仕事を任せるようにしてください。しかし、それでも周囲の女性たちに気づかれることは大いに想定されます。やってはいけないことは、彼女をかばうことです。ここからは、本人がどう頑張れるかにかかっています。彼女の気持ちとそれを取り巻く周囲の環境を理解した上で、丁寧に引き上げていっていただけたらと思っています。

また、当の本人がどう頑張れるかと述べましたが、私は女性からそのような相談があると、もっと出る杭になるように本人の背中を押します。しかし、「やみくもに出る杭になろう」と言っているのではありません。これから以下のような手順をお教えします。

まず、味方になってくれる上司を探します。直属の上司を巻き込めるとベストでしょう。そして、その人にもっと頑張りたいこと、目指したいこと、さらにそれによって会社に貢献したいという意欲など自分のキャリアビジョンを伝え、相談します。「自分はこうしたい」だけでは通らないこともありますから、周囲に貢献したい意識も合わせて伝えることを忘れないようにしましょう。その際、女性チームの中で頑張ることで目立ちすぎると困ることを、率直に話してもよいかもしれません。というのは、応援してくれるのはうれしいですが、ちょっと頑張りすぎたために、やる気を感じた上司があからさまに周囲の女性たちと差別をしてしまうのは困りますから。

そしてもうひとつ、周囲の女性陣との関係性です。今まで通り、会社や上司の悪口は否定せず、同調せず、聞き流すようにします。全く会話しないということではなく、仕事以外のプライべートの話は出来る範囲で開示しましょう。例えば、家族や飼っているペット、趣味の話などです。職場の女性陣は、悪口を言う人達かもしれませんが、悪気のある人ではないケースが多いものです。関係性を切る必要もありません。また将来、自身が活躍しようとした際にも関わりは続きますから、良好な関係を心掛けることが大事です。彼女たちを意識の低い人と下に見ることは決してしてはいけません。彼女たちは仕事の意識は低いかもしれませんが、人として下ではありませんから。

いかがでしょうか。このように自らの立ち回り方を我慢せずに好転させていくことが大事です。そのためには、自分ひとりで躍起に頑張るのではなく、しなやかに周囲との関係を新たなステージへと変化させていくことが大事です。

上司の皆さんには、本人にこのような立ち回り方も教えていただけたらと思います。