2012年05月18日

講師と聴講者の反応から

先日、ある企画会社の男性担当者の方と講座について打ち合わせをしていたのですが、そのなかで「前回の講座は大失敗だったんですよ。内容云々ではなく、講師選びは大変なんですね...」というお話しがありました。準備して臨んだ講座だったのに、いざ実施してみると、男性が気付かない落とし穴が満載だったようです。今回は研修の講師と聴講者の反応から、男性上司と女性部下の付き合い方について考えていきましょう。

上記の講師を例1、また、別の講師(これも、私が研修会社の担当者からお聞きしたお話からです)を例2として、見ていきます。

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<例1>
会社は30代~40代の管理職女性向け講座として、数名の講師陣を用意。
実施後、ある一人の講師に対して、かなり厳しい意見が
アンケートに書かれていた。その内容は下記のとおり。

「なぜわざわざ、あんなにおしゃれする必要があるのか。」
「つけまつげと、ネイルアート、巻き髪が気になって、講義に集中できなかった。」
「話し方がまったりしていて、聞きづらかった。」
「子供の話など、プライベートの話は必要ないと思った。」

<例2>
ある会社の一般職女性向け研修を、40代の男性講師が担当。
最初に講師が自己紹介をした段階で、聴講者の心が離れていってしまった。
2日間の研修中、その男性講師も自分の何が悪いのかわからず、
ひたすら自分のペースでやり続けたが、ますます引いていくばかり...。
この時の研修アンケートの内容は下記のとおり。

「学歴の自慢は必要ないと思う。」
「要所要所に武勇伝的なものが入っていて、不快だった。」
「自分がどれだけすごいのか、を語るばかりで何も残らなかった。」
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さて、2つの例を出してみましたが、<1>も<2>も、本題以前のことばかり。ここにある落とし穴は、受講する対象者が「共感できない講師」だった、ということ。特に後者は、それに加えて「上から目線」という点。

<1>の女性講師は、バリバリ頑張っている女性聴講者たちからすると、女性を武器にして生きているように見えて、不快だったのでしょう。そして、<2>の男性講師は、学歴や武勇伝を語る姿に対して、魅力を感じないどころか、上から押さえつけられているようで、これまた不快だったのです。

以前のコラムでも書かせていただきましたが、女性は男性とは異なる指標で、相手を見定めおり、大事にしているものは、「共感」。「この人の行動、考え方、生き方は共感できる」とか、「ああなりたい」とか、常に自分と照らし合わせて相手を見ています。

男性のなかには「女性は上下関係、主従関係が通じない...」と薄々感づいている方もいるかもしれませんが、共感がないまま上から押さえつけたり、序列をはっきりさせようとしても、彼女たちは抵抗するばかりです。

"女性部下とうまくいかなくて"とか、"女性が分からない"、とお悩みの方はぜひ、「共感」と「同じ目線」をキーワードに、彼女たちと接してみていただけたらと思います。ご自身の素のままの生き方、時には失敗談なども交えて、素の自分を見せてあげてください。一気に距離が縮まり、仕事がしやすくなりますよ。