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2020年03月24日

テレワークに向いている人、向いていない人

 コロナウィルスの影響で、テレワーク推奨、または全員テレワークという企業が増えていることと思います。

 BCP対策(企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のこと)の観点から、今回の一斉休校やテレワークは、私たちにとってもよい学びとなっていることと思います。

 そして、当然、テレワークは働き方改革にも紐づくものですので、今後数回に渡ってテレワークについて触れていこうと思います。

 今回は、テレワーク導入企業の実態を実際に利用している社員にインタビューした内容から、ご紹介したいと思います。

 テレワークを導入してそろそろ2-3週間経つ企業が増えています。実際にテレワークを使っているかどうかを質問してみたところ、会社が強制的にテレワークを導入しているところ以外は、案外出社している人が多いようです。

 その理由は、
「調整業務が多いので、出社しないと仕事にならない」
「アポイントがあるから、結局外出。そのまま会社に行って仕事をしている」
「テレワークするために自宅に資料を持って帰る準備が大変で」
「家だと集中力が続かない」

こんな理由があがってきました。

「うちの会社は、テレワークしていいって言われているけれど、結果8割は出社していますよ」

そんな意見もお伺いしました。

 一方で、会社から全員テレワークを強制された方に状況をお伺いしてみると、
「テレワークでできてしまうことがたくさんあって、メリットを感じている。」とのこと。
特に皆さんが口を揃えておっしゃるのが、下記の2点です。

① 「途中、誰かにさえぎられることなく、集中して仕事ができる。仕事が進む」
② 「オンラインでの会議は、ダラダラしない。時間になったらそれぞれのパソコンの前に集まり、無駄話なく、効率よく物事が決まっていく。発言のルールさえ決めておけばスムーズ。」

 ちなみに、発言のルールは、「発言していいですか?」と言ってから、オンにして喋りだすという非常にシンプルなものです。

 しかし、「2週間もずっと家に籠っていると、辛くなってきた」という声も。特にデスクワークの人は、自由に外出したり、テレビを見ていいわけではなく(見ている人もいるかもしれないが)、すぐ近くに自由があるのに、特に外がいいお天気の時は、空しくなる人も。確かに、オンとオフが空間的に分かれていないので、それもまた辛いかもしれません。

 私は、起業して18年ほど経ちます。公私混同の空間でずっとやってきましたが、確かにその状態に慣れていないと、あれどうなったかな?とプライベートの時間も考えてしまい、考えるだけでなく、手も動かしてしまうかもしれません。私のように自分で仕事をしている人は、それでもよいかもしれませんが・・・。

 そして、辛い理由は、食事だという人も少なくありません。三食全部作らなくてはいけない。特に、お子さんがいらっしゃる方が嘆いているようです。オンとオフを切り分けるためにも、お昼は必ず外出して、外の飲食店でご飯を食べるという方もいました。

 更に、辛い理由が、「通勤がないこと」。なんと、通勤がなくてラクかと思いきや、実は通勤って大切だったことに気づいたという方も一方ではいらっしゃいました。

「あの時間が、私の規則正しい毎日を作ってくれていたことに気づいた」「運動不足」なんて声も。

 インタビューの最後に「あなたはテレワークに向いているか、向いていないか」を聞いてみたのですが、「まだわからない」という回答の方も多くいらっしゃいました。テレワークを1-2か月続けてみて、試行錯誤しながらはじめて自分に合うやり方を発見できるのかもしれません。

 ちなみに、向いていると答えた方の仕事や役割の特徴は、ルーティンワークが決まっている、管理職のタイトルはあるが、部下が少ない方たちでした。言い換えるならば、主体性があり、自己完結できる仕事を担っているようでした。一方で、自分には向いていないと思った方は、共通して、寂しい、不安だとおっしゃります。比較的若手の、指示待ちになりそうな方が、そのような傾向にあるようで、自分のやっていることは、これで合っているのか、仕事の成果に自信がないが、すぐに上司に確認できない。一人で悶々と抱えてしまい、欝々としてしまうとのこと。自分から聞けない、受け身になりがちの人は、辛いのかもしれません。また、一方で、すぐに人と話をして解決したい、スピーディに人とやりとりしながら仕事をすすめていくタイプの人は、ジレンマを感じている様子。そういう方は、そうならないために、つねにチャットをオンにしておいたり、時間を決めて進捗のミーティングをしたりとルールを設ける必要があります。

 テレワークは、日本全体に始まったばかりのコミュニケーション。一昔前を思い出すと、メールのない時代は、固定電話、FAX、直接会話が中心で、その時代は、上司が誰かと電話で話をしている時は、そば耳を立てて自分の学びにしろ、なんて言われたものです。そしてその後、メールが普及し、その場にお互いはいても、直接話す機会が減りました。このあたりから、ミス・コミュニケーションの問題が出てきたわけですが、これからはテレワークです。今一度、コミュニケーションについて、考えるべき時ではないでしょうか。

 次回は、テレワーク推進における、対策や課題を綴ってみたいと思います。

 

藤井佐和子

藤井佐和子

藤井佐和子ふじいさわこ

株式会社キャリエーラ代表

人材ビジネスを展開するインテリジェンスの創業時、人材派遣、人材紹介部門立ち上げに関わる。女性に特化した、人材紹介チームを自ら立ち上げ、多くの女性のキャリアを支援。現在は女性に向けたキャリアカウンセリン…

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