人生を要約すると、仕事と私生活である。残念ながらどちらにも難問が生じてしまう。そこで登場するのが、「鬼の五段階思考」である。ビジネスでの問題点は、やってはいけないことをやってしまったことに尽きる。プライベートでは、病気や人間関係の葛藤など他人には知られたくない秘密が問題となる。五段階思考とは、現状・マイナス・原因・対策・効果という流れで、自身の過去と現在を見つめ直していく方法である。自分と直接対決するのがコツだから、心を鬼にせねばならず、「鬼の五段階思考」と命名した。特徴はマイナスにある。現状の問題点を引き摺っていくと、近い将来にどうなってしまうか？　最悪の場合を想定し、周囲への悪影響を具体的に考察するのがポイントである。この五段階思考、本来は自分自身で取り組む作業であるが、信頼できる人と一緒にやったり、専門家の助けを借りる形が望ましい。混迷の時代、多くの方々に、この画期的な問題解決法を是非マスターしていただき、人生の再スタートを切ってほしいと願うばかりである。

儲けることの第一は売上を挙げることであり、第二は経費を節減することである。収入を増やし出費を抑えるのは、当たり前のこと。だが盲点がある。「ザルに水」の譬えもあるが、社員の不正行為を黙認し放置しておいては、利益は半減し方手落ちとなってしまう。いわゆる不正行為……横領・私物化・流言飛語・経営批判・セクハラ行為・業者との癒着……など、枚挙にいとまがない。隠す・ごまかす・嘘をつく、悲しいかな人間誰しもこういう経験から逃れきれないものである。性善説や性悪説などいろいろあるが、人間の実態は性弱説に近く、日本人には特にそう言える側面が強い。しかし、ザルではアカン！不正を防ぎ、罰し、ザルをきちんとした容器に取り替え、貴重な水を減らさないようにしよう。そうすれば、業績がアップすること請け合いである。

朝一番「おはよう」と声を掛け合う親子や夫婦にはうまくいっている家族のほのぼのとした雰囲気が漂っている。「ハイッ」という返事や、「ありがとうございます」という感謝の言葉が、元気よく飛び交っている教室や職場には明るさと活気が溢れているようだ。殆んど知られていないことであるが、挨拶が時には人間の生命を護ることもある。アウシュビッツの捕虜となった大学教授が、家族全員ガス室送りとなったなかで、ただ一人収容所から生還できたのは正に奇跡であるが、その理由は簡単そのものであった。毎朝ヒゲを剃り、背筋をピンと立てて歩き、誰とでも明るく元気に挨拶した。それが生きて戻るという奇跡を起こしたのである。きちんとした挨拶をすることは、さまざまな効用をもたらすが、時には人の生命を救う役割を担うものだという事実を、多くの方々に知っていただきたいと願うばかりである。

東大・京大・早稲田……入学したのは立派、卒業できたのも凄い。俗に高学歴と謂われ、有名大学卒ほど世間ではもてはやされる。しかし、これはあくまでも学校歴であり、たんなるレッテルに過ぎないとも言える。出るに越したことはないが、中には有名大学を卒業したことが裏目に出てしまう人もいる。「まったく学歴のない人だが、彼は成功者だ」という人物も稀にはいるが、多くの人の人生は学歴で決まってしまう。学歴とは、一般的には学校歴のことを指すが、本当の学歴とは学習の歴史＝学習歴のことである。学校を出てからどれだけ勉強するか、人生の勝負はそれで決まると言っても過言ではない。本田宗一郎や松本清張は学校歴は低かったが、学習歴は群れを抜いていた。モチベーションは高く、仕事ぶりは天才的であった。生涯学習と叫ばれる昨今であるが、人生は正に死ぬまで学習である。工夫し研究し学習し続ける人間こそ充実した日々を手に入れ、成功や勝利の美酒を呑む恩恵にあずかることが多い。

「親孝行したい時に親はなし」と、昔は言われていたが、現在では親孝行という言葉も親不孝という言葉も死語と化してしまった。今は国語辞典にすら載っていない。反対に育児放棄、不登校、ひきこもり、リストカット、うつ病などという暗い現代用語が目白押しである……。子育てはラクではないが、「子不孝な親で申し訳ない」と子に詫びる親父やお袋が、かつてはいたそうである。だが今の世の中では、薬にしたくともそんな気配はまるでない。赤ちゃんを産み、子供を育てる資格に乏しい親たちが、残念ながら溢れかえっているニッポンである。　≪不幸な若者がウジャウジャといる≫研修の場で出会う若者達の多くが、不幸のどん底であえいでいるのが現状である。そのことに肝心の親が気付いてはいない。太陽はサンサンと光り輝き万物を愛する。人間オギャーと生まれたからには、両親から無限の愛情を注がれる権利を持っている。太陽の如き愛情を注ごう！子不孝な親たちよ！

アルコール大好き、特に日本酒。タバコ歴50年、パイプ歴7年のグレートスモーカー……これが私の健康の秘訣。現代日本はストレス社会、禁止ばかりじゃ身が持たぬ。あなたも一緒に自己解放しませんか？

離婚が当たり前の現代ニッポン、私も人並みに離婚経験あり。プラスに捉えるかマイナスに捉えるか？それはあなた次第……！