人生最大の危機～“絆”接客マエストロ　成田直人～

人生最大の危機を教えてください。

 大学を卒業し、希望していた大手広告代理店を入社直前に辞める決断をして、すべてを失った新卒1年目の無職のとき。

その時のお気持ちを教えてください。

自分で決断したとはいえ、不安でしかありませんでした。今のコンサル業をどうしても自分でやりたい気持ちが強くて辞めた割には、周りはみんな当時のSNS「mixi」で新入社員研修を受けていたり充実していたのが羨ましく、何もしていない自分は生きている意味がないのではないか、と思ったほど落ち込んでいました。

危機とどのように向き合い、乗り越えたのですか？

これからの人生本当に何がやりたいのか？を自分で納得いく答えが出るまで考え抜きました。周りに左右されずに自分が本当に何でもできるとしたら何がしたいのか。考え抜いた先に、まさに今の仕事を描いたので、「どうしたらそこに最短でいけるか」を考えたところ、学生時代のABCマートでのアルバイトは年間4000万円ほど売り上げていたので、切りよく１億円を売って「販売コンサルタント」として独立しよう！と決めてPCデポに入り7ヶ月で１億円を売り上げて2007年23歳で起業しました。あの日の決意は揺らがずに今年で14年目です。

最大の危機に直面したご経験から、どのようなことが得られましたか？

 周りが良いと言ったり、勧めたことを鵜呑みにして行動するよりは、自分が何をしたいのか、ここで「納得」することが大切だと実感しました。誰かに決められた人生では言い訳がつきものだと実感しましたし、自分の人生は自分で決めてしっかりと責任を取ることが重要だと確信しました。

最後に、人生の危機に直面している人へ向けてアドバイスをお願いします。

考えることを諦めることが終わりを表します。そして、人や環境の責任にしたくなります。しかし、人や環境のせいにしても現状は1ミリも改善しません。前を向いて今自分に何ができるのか？何をするべきなのか？何を本当はしたいのか？を考えて考えて考え抜いて、今の苦境を希望に変えていきましょう。