2016年04月05日

日本の保育を考える

 4月はやはり新年度のスタートということで気分が高まります。新しい環境に飛び込んでいくときにはやはり不安もありますが、それでもどうにかなるさ!の大きな構えで乗り切っていきたいものです。

 個人的には“4月だから”という理由だけではないのですが、まさに環境が激変する予想がついています。現在妊娠後期。実はもういつ出産が始まってもいいというところに来ておりまして。第2子ということもあり、出産の流れや新生児のお世話の仕方、産後の体調管理など、初めての時よりも経験測からある程度のイメージができるので今は落ち着いて過ごしていますが、それでも、ふと「目が離せない子供を育てていくのは1人の頃でもこんなにてんやわんやだったのにこれからは2人に・・・。皆さん一体どうやってやっていらっしゃるんだろう?スゴ過ぎる。」と思うことも。また、私は3人兄妹の末っ子なので、両親のことも「3人って!本当によく育ててもらったもんだな・・・。」と、今更ながら改めて感心し直したりして。

 そしてここにきて『保育園落ちた!!日本死ね!』というSNSへの投稿の内容が発端の社会問題。『死ね!』という言葉はいささかショッキングな言い回しだなとは思いますが、反対にここまでのインパクトがなければ表面化しなかったという側面もあるかもしれませんね。私も思うところはたくさんあります。タレントさん含め、有識者の方々もそれぞれご自身のお考えを述べておられますし、新聞・雑誌でも記者の方々が政府の保育についての緊急対策について調べ上げ記事にしていらっしゃるので既に出尽くした感はありますが、私も少しばかり触れさせて頂こうかと思います。

 私の住んでいる地方と東京都23区内とでは、人口も、企業の数も、その働き方の形態も、家族の在り方も、全く事情が違います。待機児童数に関しては都市部に比べると格段に少なくはなりますが、地方独特の問題を抱えている保育園関係者の方々のお話を聞くことがありました。製造業の多い土地柄、工場のラインで働く外国人労働者の割合が大変多く、その外国人の方々の子供を預かる保育園が不足していると言われます。言葉の壁という面においては、子供は順応性が高いので保育園で一緒に生活をしているうちに綺麗な発音の日本語を話せるようになりますが、一方でその親御さんが片言で、例えば助けて!と頼ってこられた思いに応えようと保育所側としては助けてあげたいのに、行政側に提出する書類や手続きなど、伝わらない伝えられないという状況もあったり。また金銭的な面でも、認可保育園の保育料でも払えないという家族も多く、それでも働きに出るのに預かる場所が必要だろうという思いでなんとか受け入れ、不足分を補助金や何らかのサポートの仕組みを活用して運営をギリギリされているということでした。補助金の詳細な名目はわかりませんが、それも制度の見直しなどの関係から、以前からすると減額されたり、カットされる項目に入っていたりとかなり厳しい状況があるそうです。また別のお話としては、困っている方々の受け入れ先を増やそうと新しい保育園を立ち上げるべく行動を取られた園の方が途方にくれた鉄壁とは、「子供がうるさい」という地域住民の反対と、同じ保育業種内での縄張り意識だったと伺います。これはほんの一つの事例であり、保育の課題はかなり根深いところに本質があるように思われます。

 とにかく、場所の確保、そして保育士の確保、保育の質の確保、確保、確保・・・ばかりですが、根本解決に向け、まず私が感じるのはそれを手当てできる予算の確保です。
 子供が元気に園庭で遊ぶ姿やお遊戯の練習で成果を発表できるところまで上達した姿に接するときには、保育士の皆さんも真の底から遣り甲斐を感じられる職業だと思われるのだそうですが、保育時間外での折り紙での飾り作りや、お知らせ、案内、季節ごとの行事にまつわる準備等々、現実としてすごい仕事量です。しかし、他業種に比べ労働賃金がかなり安い。ほとんどの方が、子供に対する愛情や思いだけで気持ちを繋いで続けていらっしゃる。そして、若い保育士さんも希望と子供が好き!という思いを持って入って来られますが、保育士として色んな経験を積まれ、これからますます頼りになる4,5年経ったいい時期に、離職というパターンが非常に多い。仕事量とそれに対する対価が噛み合っていないのは辛いことです。

 今、政治の世界では夏の参議院選挙のことや新党結成のことなどが取り沙汰されていますが、経済の動きも見極めながら消費増税に関しても方向性を示して頂かなければなりません。私も一生活者として、増税は痛いし、4月からの食品を中心とした値上げも皆さんと同様に痛い。しかしながら、少子高齢化が進む中で、社会保障費は益々かさむ一方。先行きが不安すぎます。私達子育て世代の声が今回のSNSのように政治に届くようにするためには、こういった議論にも参加しないといけないし、選挙にもしっかり関心を持つことで、政治家の方々が選挙での票のために高齢者目線の施策を打ち出してこられたように感じますが、若い世代の方々を無視できない、むしろ財源の分配をしっかり考えて頂くような仕組みにしていかなければならないと思います。

 色々と思いを書かせて頂きましたが、今回はここまでに。