2013年04月01日

春だからこそ、新たな挑戦を

 例年より早く桜が開花しましたね。お花見客が増えたり、発泡酒よりもリッチなビールの売れ行きが好調だったり。そんなことから少し景気が上向きになり始めた感もあり、明るい兆しの日本。また、渋谷や下北沢の長年親しんだ駅の様子が変わったというニュースや、よく目にする番組がリニューアルするというCMが流れたり。はたまた私の知り合いのお子さんが買ってもらったランドセルの色がブルーでとても気に入っているというお話を聞いたりして。とにかく様々な場面で春だ、4月だ、新しい年度だ、という気配を感じております。

 この時期は、新たな挑戦をしていける素晴らしい機会であると同時に、今一度、持ち越してしまっている自分の課題を見つめ直す時期でもあると思います。そして、風化させてはならない記憶もあります。あの3・11から2年。東日本大震災からの復興はまだまだこれから。日本に住む一人一人が復興への願いを風化させず、関心を持ち続け、その想いを行動に移し続けることこそが、本当の復興へと進む原動力なのだと思います。行動の大きい小さいに関わらず、"続ける"ことが何より大切なのではないでしょうか。つい先日、イベントを通じてそう思い至る経験をさせて頂きました。

 有志で音楽家(声楽、ピアノ、フルート)の方々と日本舞踊の方々が集まられ、復興支援のためのチャリティーコンサートを開くことになったのですが、当然ながら、日本舞踊はクラシック音楽に合わせるものでありません。クラシック音楽に合わせるのであれば、違和感のない表現が求められます。そして、なんと言ってもピアノや楽譜立てが出ていたかと思えば、次は日舞の所作台を設置するという転換も必要になってくるので、この転換の時間がお客様に間延びした印象になってしまってはいけないという非常に進行が難しい条件がありました。

 しかも全てが手作り。プロの舞台監督もいません。しかし出演者、ボランティアスタッフの皆さんが共に「必ず成し遂げる!」と思いで一つになり、無事成功に終わることができたのです。義援金になるのなら、とチケットも完売。清々しい達成感がありました。何だか久しぶりの感覚だったように思います。

 私は出演者の一人の方にお誘いを受け、そのコンサートの司会をお引き受けすることになりました。緊張の司会デビューでしたが、まさにこれがこの時期ならではの「新しい挑戦」でもあり、「できることを行動に移す」という一歩となります。また「成し遂げる喜び」が「支援に繋がる」という、いい機会を与えて頂いたと思います。

 私が任されたことは司会ですから、転換にかかる時間をうまく言葉で埋めなければなりません。その為の司会原稿を自分なりに書き上げる必要があったのですが、このチャリティーイベントの主旨や、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、それぞれの想いを聞かせて頂きながら原稿をまとめる作業をしました。書きながら、改めて「復興に必要なのは、実際の行動に尽きる」とその重要性をひしひしと感じました。収益金は確実に被災地の皆様に届けられるよう、交流のある宮城県気仙沼市の団体に渡されました。

 この春、私はそんな貴重な経験を経て、また他にも新しい取り組みに挑戦して行きますが、言葉と行動の実質が伴うよう、そしてそれが継続できるよう、肝に銘じて頑張って参りたいと思っています。毎年同じようなことを誓っているような気がしますが...。