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2010年12月15日

考えることで野球が楽しくなる

「考える野球」と言うと、難しく聞こえるかもしれません。しかし、何も考えずにやるよりも、頭をフルに使ってやる野球の方が絶対に面白いし、レベルアップのための近道です。

 幸い僕は早くから考える野球に面白さを感じて取り組んできました。例えばピッチャーをやりながら、どうやったら相手を抑えられるか、どうやったら点を取られないか、と頭を使い、周りを見るようになりました。マウンド上からネクストサークルを横目で見て次のバッターのスイングを常にチェックしたのも一つです。ほとんどのバターは、好きなコースに合わせて振っているので、事前にスイングを見ておけば配球のイメージも湧きます。打席での構えや、ファウルをした時のスイングでも相手の狙いや得意コースなどを感じ取ることができるのでそこも徹底して見るようにしていきました。

 また、ランナー一塁で送りバンドのケースで相手が右バッターなら少しスピードを落としたボールを内角に投げれば、バットのヘッドが入って三塁側寄りに打球が転がることが多い。こういうことがわかれば、僕もバンド守備には自信があったので打球コースを想定してマウンドを降り、よく二塁でランナーをアウトにしました。

 自分で考えたことが決まると最高の快感を味わうことができます。そうなるとまたいろんなことを考えるようになり、ますます野球が面白くなっていく。指導者から言われるのではなく、自分から楽しさを見つけていくことが上達の秘訣でもあります。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

NPO法人ベースボールスピリッツ理事長

1993年オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)にテスト入団後、翌年にはメジャーリーガーのイチロー選手の専属打撃投手を務める。イチロー選手が210安打を達成したときに、イチローの専属…

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