2017年11月15日

現場インタビュー「どうやって人を教えていますか?」

川村透

お相手:井筒祥子さん(株式会社キャリア・マムCOO
聞き手:川村透

 今回はフィールドに出て、実際に現場で人を教えていらっしゃる方にお会いしてインタビューをさせていただきました。お相手は井筒祥子さん。株式会社キャリア・マムのCOOでかつ二人のお嬢さんのお母さん。伊藤忠商事を経て、株式会社キャリア・マムを立ち上げた創業メンバーでもあります。「教える」ということについて、日々感じていらっしゃることをお伺いしました。

川村「井筒さんは人を教えるとき、どのくらいの割合で教えているのですか?」

井筒「そうですね、自分で3~4割、相手に4割やってもらい、残り2割は一緒にやる。相手によってバランスは変えますが、おおよそこんな割合を意識しています」

川村透

川村「それはわかりやすい!こうした基準があると、教え過ぎることも防げそうですね」

井筒「あとは、口だけで伝えても言葉のイメージが人によって違うので、あとからメールで文字で送ったり、図で伝えたりと、同じイメージをもってもらえるように意識をしています。また要所要所で必ずチェックするようにしています。そうでないと、まったく違うアウトプットが出てくることもあるので」

川村「それは本当によくあることですよね。私にも経験があります」

井筒「たとえば依頼した案件が少し進んできたときに”大丈夫?”とよく声をかけますが、相手は”大丈夫です”と言うんですね。でもそれが大丈夫じゃなかったり…(笑)。なので”いまどんな状況かちょっと見せてくれる?”と聞くようにしています」

川村「現物をしっかり確認することは大切ですよね。相手に遠慮もあったりで、ついこれをしないことが多いですが、相手の気持ちを害さないように聞く配慮も必要ですね。ちなみに、これまでの失敗談は何かありますか?」

井筒「前職(大手商社)で、入社三年目くらいでしたか、その会社では先輩が後輩を教えるコンパニオン制度というものがあり、私が初めて一年目の新人の子を教えていたときの話です。当時は”見て学べ”という教え方をしていたのですが、私がすでに慣れ親しんでいたお得意様との話し方をそのまま新人の子がまねてしまって…」

川村「というと…変に馴れ馴れしく?」

井筒「そうですね。”どうもー。お世話になってますー”といった感じで…。これはマズイなと思いました。それは三年間のお客様との関係があっての話し方なので」

川村「なるほど、ただ見て学べといっても、そのあたりの背景、お互いの関係性といったものは見えませんからね」

井筒「そうですね。それ以降は同じ失敗をしなくなりましたが」

川村「井筒さんからみて、教え方がうまいなと思う人はいらっしゃいますか?」

井筒「うちの代表の堤ですね。彼女はよくセミナーで講師を務めていますが、聞く人に、自分で気づかせたり勇気を与えたり、相手のスイッチを押すのがとてもうまい」

川村「私も聞いたことがありますが、とても言葉の選び方が上手でいらっしゃる」

井筒「あとはうちで主催する在宅ワークのセミナーの講師たちを見ていて、上手だなと思う人は、具体例を使うにしても、相手のレベル、ニーズに合ったものを使っていたり、また今どきのトレンドをうまく紹介していたり、みていてとても参考になりますね」

川村「最後に、井筒さんにとって、”教える”とはどんなことですか?」

井筒「うーん。『その人が育つこと』でしょうか。教えなくてもできるようになってもらうことですね」

川村「ありがとうございました」

 

インタビューを終えて:

今回、キャリア・マムさんが運営する多摩センターの「おしごとカフェ」でインタビューさせていただきましたが、こちらはお子さん連れでも利用でき、在宅で働いていらっしゃるママさんたちが集ってワークショップをしたり、パソコンをもったサラリーマンがノマドワークで利用したりと、とても利用しやすい空間でした。

井筒さんですが、以前からご活躍をfacebook等で拝見しており、一度お話を伺ってみたかったので、希望が叶って幸せでした。お仕事をされながらお二人のお嬢さんのママでもある井筒さん、とても華がありまた仕事もできる魅力的なキャリアウーマンでいらっしゃいます。最初お願いしたとき、「教えることはあまりないので、お話しすることがないかも」と遠慮されていましたが、お話はとても具体的かつ実践的で、私を含め読者の皆様にも大変参考になったインタビューでした。井筒さん、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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