2019年03月20日

平仮名 DE 美文字

「美文字」という言葉。皆様ご存知ですか?

もしかしたら、初めて聞く言葉という方もいらっしゃるかもしれませんが、字の通り、美しい文字という意味です。反対語は汚文字と言われています。

一昔前は聞いたことがありませんでしたが、2012年頃にはテレビの番組で「美文字」の特集が組まれていました。ということは、ただの流行り言葉ではないということですね。

現在も美文字講座は若い女性を中心に大人気です。インスタグラムでも#美文字#美文字になりたい、、、と入れると次々と投稿されていることが分かります。
いざ美文字を書けるようにしたいと思っても、一朝一夕では難しいのが現実です。

確かに、習えば直ぐにその場でbefore after は実感できます。
でも、書く文字全てを綺麗に書けるようにするのは、多少なりとも練習が必要です。

漢字は常用漢字で2,000文字以上。一般的に使用する平仮名は46文字。
漢字2,000文字と聞くだけで、ハードルが高くなってしまいます。

しかし、通常手紙を書くときは、漢字より平仮名の割合が多く、「ひらがな」だけでも美しく書ければ見違えます。たった46文字を覚えるだけなら、ハードルも下がりますね。

最近は、活字が溢れ、多くのフォントが誕生しています。
フォントは、デザイン性もあり、本来の平仮名と少々異なる場合があります。
ネット社会の現代人は、フォントを見慣れている為、本来の文字と混同しているようです。

平仮名は漢字が進化し、変化を続けて完成した文字です。
元の漢字が分かると、平仮名の本来の形が分かりやすくなります。

例えば、「め」は「女」、「あ」は「安」、「ぬ」は「奴」が進化した文字です。
これら「め・あ・ぬ」の姿が似ているのは、同じ「女」が入っているからであることが分かります。

では、下記の写真をご覧ください。

「あ・い・う・え・お」の元になった漢字


こちらは、「あ・い・う・え・お、、、、」の元になった漢字です。
元になった漢字を知れば、形を理解し形作りがしやすくなります。
間違いやすい書き方、正しい書き方、書くときの注意点

黒文字・・・間違いやすい書き方
赤文字・・・正しい書き方→進化途中→元の漢字
青文字・・・書くときの注意点

平安時代に生まれた仮名は、時代背景もあり、雅で流麗な文字です。
下記の写真は、日本最古の現存する古筆で、紀貫之が書いたとされる高野切です。
癖がなく、仮名書道で一番最初に学ぶと良いとされる古筆です。
この高野切で使用していた文字が、そのまま現代の平仮名として残っている文字が多くあります。

漢字は、日本以外にも使われてきましたが、平仮名は日本だけで使用する日本の文化です。
千年以上も前から伝わる本来の美しい平仮名を後世に残していきたいものです。

古筆の例