2010年10月05日

「お客さんの顔が見える」TVショッピング・ブランド完成

 ブランドプロデューサーという立場で仕事をすることが多い中、今週はジュピターショップチャンネルにおいて、「VERY」「STORY」誌上で活躍中のスタイリスト川田亜貴子さんのオリジナルブランド「akiko kawada」と、川田さん本人のTVデビュープロデュースを無事終えることが出来ました。

 現在、地上波・BSを含めて、かなりたくさんテレビショッピングのチャンネルがありますが、目につくのは高齢者の方をターゲットにした健康への不安をあおって購入を促進するサプリ系のものや、メタボや肥満を気にする中高年の方に、極端なbefore afterの映像を見せて買う気にさせるダイエット商材など。こと、ファッションにいたっては「それでいいの?」と思わせるオバチャン風コーディネートを若い外人モデルがキャットウォークで堂々と披露していたり・・・・・・。もし私がこのジャンルに関わるなら・・・・・・の思いが今回の仕事のきっかけとなりました。

 早速、私の周りにいる月刊40万部以上も売れてきたファッション誌を毎月見て、オシャレキャリアを積んできた30代、40代の女性に、テレビ通販について取材してみたところ、ほとんどの方から「買いたいものは無いけれど、テレビで観たいと思う番組が無いので、とりあえずTVショッピングをつけてます」との答えが返ってきました。なら、彼女達がわざわざ番組表をチェックしてでも観て買いたくなる新しいスタイル(企画とモノ)を提案してみればいいのでは?

 そこで、新しいショップチャンネルのコンセプトを視聴者という漠然とした大多数に向けてではなく「顔の見えるファンのための企画」として、さらに、偶然観た人も新しいファンとして獲得できる魅力的なコンテンツを考えたのです。

 具体的には、ゲストにターゲットが明確なファッション誌で、読者モデルの変身を得意とするスタイリストの川田亜貴子さんを迎えて、ライフスタイルや最新の流行情報に基づいた「大人の女性のためのカジュアル塾」を開くという設定。キャストと呼ばれる番組を盛り上げる女性がその塾に入門して、大人のカジュアルをプロに学ぶといった内容です。

 川田さんは、上から目線のいわゆる先生ではなく、あたたかみのある心強い「師匠」としてカジュアル初心者にもわかりやすいコーディネートをアドバイスする立場。それを実現できるブランドとして、「akiko kawada」がそこにある。大切にしたのは、あくまでも入門編として、オシャレだけど「トレンド過ぎない」「難しくない」のさじ加減です。情報としてのファッション誌ではなく、テレビショッピングというステージではここが重要なポイントとなると思ったからです。

 ライブ感こそテレビの魅力。編集無しの生放送は、スタジオでモニター越しに見ていた私にも、ちょっとした興奮となって伝わってきました。川田さん自身の声のトーンや、着こなし術を説明する身振り手振りも、信頼できるコンテンツとして効果を発揮。結果、オンエアから1週間経った昨日、放送開始直後から"チャネラー"と呼ばれるコアなファンからの集中アクセスと、それに伴う1分単位の売り上げが記録的だったという嬉しい報告をいただきました。ブランドプロデューサーとしては、売り上げの結果はもちろんですが、自分なりに立てたテレビショッピングでのオシャレなお客様への新しいチャレンジが「当たった!」という喜びの方が大きかったかもしれません。

 観るだけで「カジュアル上手になった私」がイメージできるから、即注文!商品の到着とともに「オシャレになって嬉しい!」の感動とともに新たなファンも生まれる。キャンセルや発送後の返品がほとんど無かったという報告こそ、一番嬉しい事だと思います。