ゴールデンウィークにドイツ・スイスを旅してきました。
古城巡りもアルプスの山々も感動したけれど、
一番印象に残ったのが、ダッハウという町にある
ナチスの「強制収容所」の跡。
(ダッハウはドイツ ミュンヘンの郊外にある)
ドイツは、後世が過去を知るために
このような施設を残しているそうです。
実際にわたしが訪れた時も、
たくさんの学生が先生に引率されてここを訪れていた。
収容所の様子が収められた映像なども残っている。
衰弱しきった人々、横たわる死体、その目は、じっとこちらを見つめている。
山積みになった死体が運ばれて焼かれて行く映像。
目を背けたくなるような映像もたくさんあった。
「この人たちは、最後の最後、いったい何を思っていたのだろうか」
「なぜ、こんなひどいことができたのだろうか」
「どうしてこんなことが起こったのだろうか」
いろんなことを頭が考え出した。
もちろん、旅行中はそれなりにビールも飲んで楽しんだ。
でも、旅行から帰ってきたら、思い出すことの半分以上は、
ダッハウの強制収容所跡のこと。
正直、ダッハウという町も行くまで知らなかった。
たまたまミュンヘンで時間があって、
ガイドブックを開いたら載っていたから行っただけ。
そして、当時のことを書いたいろんな本を今読み漁っている。
そして、思うこと。
人は、「いつそんな狂気の世界に巻き込まれるか分からない」ということ。
また、この収容所で死んで行った32000人の人は、
収容されるまでは、普通の生活を送っていた人たちがほとんどだった。
ユダヤ人だけでなく、オーストラリア人もドイツ人もいる。
王室の人もいれば、カトリックの司祭もお医者さんも。
その人たちは、突然、普通の平和な日々を奪われることになった。
少なくとも、わたしたちの世代は、
祖父母や両親から戦争の話を聞かされて育ってきたはず。
特にわたしなんて亡くなった祖父は戦地にも行った人だっただけに、
平和のありがたさをいっぱい聞かされてきた。
なのに、平成になってそんな祖父母も亡くなって、
いつのまにか「日本の平和」は当たり前のように感じていた。
わたしも、「なんだかんだ言っても、日本は平和な国だよなあ」
と、信じて疑ってなかった。
そして、ドイツには今も徴兵制があることを今回初めて知った。
そういえば、お隣の韓国も徴兵制があるはず。
調べてみるとまだまだあった徴兵制のある国。
スイス、ロシア、スウェーデン、中国、イスラエルなど。
もちろん、これらの国の軍隊は戦うためではなく国防のため。
「自分の国は自分で守る」ここには、そんな考え方がある。
平和は当たり前じゃない。
だからこそ、今の平和に感謝して、
世界が平和であることを願える人でなければならない。
そんなことを、いっぱい考えさせられた旅だった。


大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
京都ノートルダム女子大学卒業後、吉本興業株式会社に入社。 横山やすしのマネージャーを務め、宮川大助・花子,若井小づえ・みどりなどを次々と売り出す。 23歳の時には、テレビ番組「花王名人劇場」のプロ…
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