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2014年05月01日

無料のセミナーがいいか、どうか

 吉本興業時代にこれは、結構学んだ。
「無料は、人の購買意欲に結びつかない」

もちろん、吉本興業にはリスクはない。
出演料をいただいて、地方自治体などで、新喜劇や漫才の興業をする。
「市政○○周年記念」など何千人も入る会場。申し込みも殺到。
そして、吉本興業からも物販部隊が現地にいっぱいグッズを持って行く。
でも、あまり売り上がらない。

そんなことは、よくあった。
でも、吉本興業が手打ちの興業をする。
ひとり、5000円も払わなければならない興業。
でも、物販もめちゃめちゃ売れる。
なんばグランド花月だって、そんなに入場料が安いわけじゃない。
でも、めちゃめちゃお土産が売れる。

ディズニーランドを見ていると解かる。
旅費と宿泊費だけでもかなりのお金を使って
来ているにもかかわらず、めちゃめちゃ物を買って帰る。
講演やセミナーも本当に同じだと思う。

無料の男女共同参画セミナー。
「本を売っていただいてもいいです」と、言われて、
本を持って行っても、あんまり売れない。
でも、「会費2万円」の経営者の前での講演会。
嘘みたいに本が売れたりする。
遠慮がちに三種類しか持って行かなくても、
ほとんどの人が「三冊まとめて」と、買ってくださる。

先日、ある主催者がわたしを含めて3人の講師の講演会を開催した。
チケットは最低でも1万円。3人の講師の物販スペースがあった。
わたしも含めて、にぎやかさを感じてもらうために、DVDなども並べた。
決して、安い商品じゃない。でも、めちゃめちゃ売れた。
わたしなんて、売るものがなくなった。(笑)

わたしは、自慢したいわけじゃない。
だから、講師として何が怖いかを伝えたい。

販促目的の無料のイベント。
集客はできているのに、販促に結びつかないこともたくさんある。
でも、講師料をもらって行っている以上、ちゃんと販促に結びつけたい。
だから、主催者にお願いしたい。

「販促が目的なら500円でも払ってくれる人を集めてやって欲しい」
人は、お金を出した時点でモチベーションが変わる。
このモチベーションがとっても大切。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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