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2011年06月01日

講師として何ができるか

 東日本大震災の後、講師として何ができるかに取り組んできた。

「ボランティアで講師に行って、現地の人を元気づけませんか?」
と、誘われたりもしたけれど、それは断った。
請われて行くならいいけれど、いきなり「講師します」と言っても、
迷惑なだけかもしれない。そう思ったから。
実際、こんなネットの書き込みも見た。

「被災地で一番来てくれて嬉しかったのは自衛隊の人。
一番迷惑だったのは、興味本位の自称ボランティアの人。
少ないコンビニの水や食物を消費し、覚悟も準備も無い」

 もちろん、すべてのボランティアがそうだなんて思っていない。
でも、そう思われた人もいたということ。

 日本では、「ボランティア」といえば「奉仕」のことだと思われて
いるけれど、英語で書くと「Volunteer」で、「自発性」「無償性」。

また、「志願兵」もこの言葉を使う。つまり、本来の意味の奥には
「やむにやまれぬ気持ちで動くという気持ちが込められている」と
活動家の中には、そう言う人もいる。

 だからこそ、わたしは、自分ができる一番良い「貢献」をしたかった。
そんな中で、「一番、嬉しいのはお金」という記事も見た。
この気持ちは分かる。まずは、講演会場で、できるところでは
「義援金」を集めさせてもらった。7万、8万は意外と集まった。

「国境なき医師団」に寄付させてもらったり、
被災地でNPOをサポートするNPOという団体にも寄付させてもらった。

また、被災地で活動する芸人に手渡して、
「自分たちが一番良いと思う方法で使っていいよ」ということもやった。

アメリカまで行って講演会をさせてもらってチケット代金は、
日本赤十字社さんに寄付というイベントもさせてもらった。

 そんな中で、NHK文化センターさんからありがたい声掛けをもらった。
福岡・名古屋・大阪・広島・東京で講演して、売上は、NHK厚生文化
事業団を通じて被災地に寄付するというものだった。

また、会場によっては、安全な福島のお米を購入して、
参加者に配るという企画だった。まさにわたしがやりたかったこと。
喜んで協力させていただくことにした。

☆NHK文化センターチャリティ講演会

自分ができることで、みんなの得意分野で、
誰かに貢献させてもらえるならこんなに嬉しいことはない。
復興なんてそんなに甘いものじゃないと思っている。

でも、わたしはできる範囲で細く長く、
本気で誰かに少しでも講師として貢献できる
ことを続けて行きたい。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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