2022年の11月末にChatGPTが世に出てから丸3年が経ちますが、その間ChatGPTは生成AIサービスにおいて抜群の知名度と高い精度を維持し、業界の先頭を走ってきました。しかし2025年12月、ChatGPTの開発元であるOpenAIが、社内にコードレッド(緊急事態)を宣言したことが報道されました。
その原因は、最大のライバルであるGoogleが11月にGemini 3を発表したことです。Gemini 3は発表直後から大きな話題を呼び、の性能は「ついにChatGPTを超えた」と評価されています。これを受けてOpenAIは、社内の他のプロジェクトを一時遅らせ、ChatGPT本体の改善に注力するという決断を下したらしいのです。
私たちIT関係者にとって、「コードレッド」という言葉は特別な意味を持っています。というのも、ChatGPTが世に出た直後の2022年12月に、Googleが社内に宣言したのが「コードレッド」だったのです。これは、Googleの検索広告ビジネスがChatGPTによって脅かされるのではないかという懸念から発せられたものだったと言われています。
そして、その懸念は現実のものとなり、ChatGPTは破竹の快進撃を続け、一時期はGoogleの検索件数にも影響が出たと言われます。そこでGoogleは本気を出し、ChatGPTの猛追にかかったのではないでしょうか。もともと、GoogleはOpenAIと遜色ない技術を持っています。ChatGPTをはじめとする生成AIの基礎になっているTransformerというアーキテクチャは、元々Googleの研究者によって開発されたものなのです。
しかしGoogleは、自社の検索広告ビジネスへの影響を怖れてAIの活用を躊躇っていたと言われます。しかし、そんなことを言っていられる状況では無くなったのでしょう、今年(2025年)春くらいから様々なAIサービスを発表し始め、その最新の成果がGemini 3だったというわけです。
この一連の経緯は、見方を変えれば、Googleによる3年前の意趣返しとも見えます。なんとも、AIの開発競争の激しさ、諸行無常を感じさせる話ではないですか。


大越章司おおこししょうじ
株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役
外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…
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