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2009年02月13日

脳の中をゴキゲンに

皆さん、梅干しを食べている自分を想像してください。レモンでもいいです。どうでしょう、じわーっと唾が出てきませんか?しかし、実際には梅干しを食べていないのに、体は食べたときの反応を起こす。これ、不思議だと思いませんか?

これはイメージトレーニングを指導するトレーナーたちにはよく知られている、私たち人間の面白い機能です。大脳生理学では実証されており、能力開発にも活用されているそうなのですが、私たち人間にはイメージ(想像)しているだけで、まるで現実に起きているような体験ができるというのです。すごいですよね!

オリンピックを目指すアスリートやプロのスポーツ選手たちには、メンタル面の強化を目的としたイメージトレーニングが取り入れられています。ご存じ、イチロー選手は高校生の頃から行っているそうですよ。

脳はイメージしていることと現実に体験していることが区別できないのだそうです。ですから、成功している姿や優勝している姿を強くイメージし続けることで脳は現実に起きていることだと認識し、体の中の機能が変化してくるというのです。梅干しのイメージをするだけで自然に唾が出るように、成功している自分をイメージして体を自然に成功できる状態にもっていく。なんて便利な機能なのでしょう。「そんなばかな?!」とやらずにいるよりも、素直にやってみることをお勧めします。心が強いと言われている数多くの成功者達が実践してこれは効き目があると言っているのですから。

プレゼンで雄弁に語っている自分、営業のトップセールスで表彰されている自分、会議で堂々と発言している自分、など、ビジネスライフにもぜひ取り入れていただきたいです。イメージするときのコツは「自分が実体験していること」が重要です。たとえば会議であれば、会議に出席している自分の姿が自分で見えるようにイメージするのではなく、あなたの発言を聞いている他のメンバーが画面に見えている方が効果的です。そして、しっかり発言しているところまで鮮明にイメージするのです。

私の例をご紹介します。私はこのイメージトレーニングを毎日寝る前に行うのが習慣になっています。数年前、コンサートができるくらいの会場で大勢の人を前に講演をしている自分をイメージしながら毎日眠っていました。講演をしている姿をイメージしていたのではなく、私から見えるのはこちらを見ている観客の姿です。女性支援事業をもっと活発に行いたい私は、大勢の女性たちの前で「心からキレイになりましょう!」というテーマで熱く語っています。このイメージは、昨年の夏に現実になりました。イメージし出してからすぐに現実になったわけでありません。この場合は、少しずつ近づいて行きました。最初は20人くらいの講演から始まり、だんだんと観客数が増えていったのです。

今も私はいろいろなイメージをしながら日々を過ごしています。どれもこれも、自分に都合のいいものばかりで、ものすごく気持ちがいいです(笑)。勇気を出して誰かとコミュニケーションをとって心を強くするのとは違い、ひとりでできますし、だれも巻き込まないからリラックスしてできます。

たまに番外編で、現実に起きなくてもよく、ただ脳の中を気持ち良くするためだけにやっているイメージもあります。私はフィギュアスケート「おたく」なのですが、自分自身が競技に出てリンクを優雅に滑っている姿をイメージするのです。美しいコスチュームを着て、4回転ジャンプを決め、観客からぬいぐるみをたくさん投げられている姿。おまけに、キス&クライでは、隣にイケメンコーチがいます(笑)。これは絶対に現実には起きません。このイメージは常に画面の中に私自身が見えています。私に似ている他人が滑っているようなものです。私は、スケートできませんから、ジャンプして着氷している実体験のイメージは無理です(笑)。しかし、浅田真央ちゃんにはなれませんが、私の脳の中はご機嫌です。気持ちよく眠れますので、メンタルヘルスとしてもお勧めですよ!

岩井結美子

岩井結美子

岩井結美子いわいゆみこ

株式会社コンシャスインターナショナル代表取締役

営業、人材教育、コンサルティングとさまざまな現場での活躍から心療内科の心理カウンセラーへ転進。カウンセリングの現場で女性患者へメイクを施したことで、心理的な問題の解決につながったことをきっかけに、メイ…

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