2017年04月20日

今の会社での実績が将来の不安を解消する

私は日々、個人の女性のキャリアカウンセリングを行っております。弊社にカウンセリングルームがあり、そちらにお越しいただいて、約1時間じっくりとその方の今までのご経験、想い、これからのキャリアについての悩み、不安をお伺いし、アドバイスをしております。

企業にお勤めの方がほとんどで、皆さんの共通しているものは「仕事は定年までしたい」あるいは「する必要があるが転職も選択肢として考えたい」という内容です。女性も当たり前のように長く働く時代。今の組織が大手であっても、これからの世の中「一生一社」という考え方だけではなくなってきているのを実感いたします。

そんな中、特に20代、30代の女性が不安に感じていることは、ライフイベントと両立しながら今の会社は働き続けられるのか?ということと、将来に対する漠然とした不安・・・です。

確かに、女性が働き続けることが当たり前になる社会に向けて、今はまだ過渡期ではありますが、徐々にライフイベントと両立している女性も増え、福利厚生制度も充実してきています。しかし、まだ過渡期ですからうまく回っていなく、上司も職場の人たちも慣れていないという様子が見えます。それらを見た予備軍の女性たちは、不安を感じているようです。また、管理職を目指してほしいという会社からの要望に対しても、ライフイベントがネックになるのでは、と懸念する人も。

今の会社ではライフイベントも含めた自分の将来が不安・・・そのために、今のうちに転職をした方がよいのでは、と考える人が相談者には多いようです。

しかし実際、他社も同じく過渡期、つまり世の中全体が過渡期です。

そこでお伝えするのが、「まずは今の会社で実績を積むこと」です。実績をコツコツと積むだけでなく、きちんと周囲に認めてもらうことも欠かさないでほしいと思っています。子供のことを考えると、ブレーキをかける女性がたくさんいることを実感しますが、できることをどんどんやっていかないと本当に転職を考えた時にアピールできる実績が積めず、結果、仕方なく今の職場で小さな愚痴を言いながら過ごすことになりかねません。

特にその中でもお勧めするのが役職者になることです。今、日本やそれに付随して大手を中心とした組織は、女性活躍推進法により、女性の指導的地位に立つ立場や管理職の比率を増やそうとしています。チャンスは今までに比べると大きく増えています。

私は企業研修で、管理職候補の女性を育成するお手伝いをしていますが、「なりたくないのに」という声を毎回耳にします。とても気持ちはわかります。今までそんなキャリアを期待されてこなかったのに、ここにきて急に言われても・・・。しかし、もっと先々のことを考えたら、自分のためにもチャレンジしてほしいと思っています。それは、これからも働き続ける必要があるからです。

今の会社だけでなく、他でも通用する経験やスキルを身に付けるには、管理職としての役割は持ってこいです。20代、30代の求人に比較し、40代以上の求人は男女ともに管理職を求めるものが増えていきます。

いざ転職と思ったときに外でも通用する人材でいるためにも、管理職を含め、今の会社で実績を増やすことをお勧めしています。転職する際には、面接で自身をアピールしなくてはなりません。今の組織でやったことはアピールし、認めてもらうことは、訓練としても必要です。

よほど嫌なことでなければ、期待されていることに対してチャレンジし、「できるようになった」という実績を積む。それを将来に活かすかどうかは選択できます。

「あの時チャレンジしておいてよかった」。長く働き続けると、そう思える時が必ずどこかで訪れます。