2010年08月25日

創業守成

 多くの経営者が売上げの減少、利益率の低下にあえいでいる昨今、すでに経費節約やリストラもし尽くして、後は一日千秋の思いで景気回復を願うのみといった現状において、少なくとも他力本願・他人依存では、業績の回復は望めないのではないでしょうか。

 まずは、社長自身が本気になり、率先してリーダーシップを発揮してください。営業戦略、新商品開発、教育制度等々、経営改革的なこれらの手法はこの期に及んでは、あえて二の次と思ってください。何よりも社長自身が明らかに変わらなければ、打開策は無いと気付いていただきたい。

 誰の目にも分かる程、行動を変えるのです。社員の誰よりも一番早く出社して、一日の準備をするのです。有志の社員を募り、周辺の清掃をしたり、社内社長塾を開くのも良いでしょう。社長と共に会社を良くしたいと願う社員からは、貴重なヒントが出ますし、何より社長の思いが伝えられます。そして一日の内の多くの時間を"現場"と関わることに使い、一人でも多くのお客様に会うことです。明日からの経営上のヒント、問題点、改善点が面白いほど浮かび上がってきます。

 会社のより良い健全経営を目指しても、改善は一朝一夕には行くものではありません。社長を始めとした社員全員が、仕事や経営に対する姿勢を、少しずつでも変えていくことです。それ以外に良い方法は無いと思ってください。歯を食いしばって取り組んでみてください。

 一念発起して成功を夢見て起業・創業しても、始めてみて分かることはとても多いものです。多くの経営者の実感は"創業守成"の言葉通りではないでしょうか。"創業は易し。守成は難し。"です。始める事よりも、長きに渡り守り発展し続けることの方が、本当に難しいのです。

 多くの経営者を見ていると、創業当時は誰もが昼夜を問わず、ろくに休日も取らず、小額の売上にも心からの感謝と喜びを感じていたはずです。現場が大好きで、お客様には感謝してもしきれない思いの中、確たる目標があったからこそ、たとえ自転車操業であっても、経営への直向な情熱に目が輝いていたはずです。創業当初はどんなに苦労をしようとも、お客様が徐々に増え、経営は順調になって行くでしょう。ただ、残念なことに、どんなに苦労に苦労を重ねた経営者であっても、経営に余裕ができ始めた頃から、経営以外のことに心と体、そしてお金を浪費するようになるのです。友人も増え、油断をしてしまうのです。どんなに順調な時も、謙虚に直向に創業の気持ちを忘れず、目標を追い続けて欲しいものです。

 貴方には家族や社員を始め、実に多くの人が期待をしているのです。その期待に応えてあげてください。