2016年12月21日

Vol.2

結婚したければ、恋愛スキルより、結婚スキルを磨こう!(早稲田大学 国際教養学部教授・恋愛学者 森川友義)

 「結婚」に対して男女に認識の違いがあります。この点を理解していない女性がたいへん多いので、「男はどのように結婚をとらえているのか?」をお教えしますね。みなさんに結婚願望があるならば、しっかり以下を学んでください。

恋愛と結婚は別モノ?

 通常、女性は恋愛=結婚というふうに考えます。
恋愛するとしても、その先の結婚まで見すえた上で恋愛相手を見つけています。たとえば、フリーターで収入が不安定な男は、大企業に勤務して社会的条件が整っている男に比べると、女性に恋人として選ばれる機会は圧倒的に少ないです。これは女性が恋愛=結婚と考えている証拠です。
 他方、男にとっての恋愛は、恋愛≠結婚です。
恋愛と結婚は別もの。男からするとこれ常識です。とにかく恋愛がしたい。男とっての恋愛の目的はセックスがしたい(生殖機会を獲得したい)ということで、あえて言えば、恋愛=セックスとなります。
 したがって男は恋愛関係に入った後に、女性を結婚相手としてふさわしいかどうか?と考えます。男は結婚に向けては2段階ステップを踏むことになります。まずは「恋愛相手としてふさわしいか?」、次に「結婚相手としてふさわしいか?」と考えるのです。
 逆にいえば、恋愛はうまくいっても、それがすなわち結婚にはつながらないということです。男にとって恋愛対象の女性、結婚対象の女性というのが存在するのです。女性の中には、結婚したいという強い意志を持っているけれど、実現しない方がたくさんいらっしゃいますよね。それは「結婚対象の女性」を演じていないからです。相思相愛になれば、そのうち男が自然にプロポーズしてくれるだろうという錯覚をしているようです。
 男からプロポーズをしてほしいのだったら、そのカレがあなたの愛を獲得しようとした努力と同じくらいの努力をあなたがしなければならないのです。そもそも結婚とは母と子どもに有利で男には不利な社会制度ですから、結婚に向けては女性の方が努力の質量は多くなければなりません。

結婚したくなる女性とは?

 では、どのような努力をどのくらいしたら良いのか?
答えは意外と簡単です。(「言うは易く行なうは難し」ですけれど。)
 「最高の奥さん」になれる自分を見せよう です。

 みなさんのお母さんが、毎日何をしているのかを思い浮かべてください。多少の文句は言いつつも、お父さんが仕事をして家に帰ってきたら、お風呂に入れてあげて、おいしいご飯を食べさせて、そのあとはくつろいでいられるような家庭を築いているのではありませんか?あなたもその恩恵にあずかってきたはずです。
 つまり、「家事能力」、「料理力」、「子育て能力」の3つが得意なのが世の中のお母さんです。プロポーズさせたいと思うのだったら、結婚スキルを習得しなければなりません。少なくともこのようなスキルをもっていると相手に思わせなければならないのです。

顔もスタイルも結婚には関係ない!

 見かけ重視の「恋愛市場」での売れ筋とは、たいへん異なっているでしょう?みなさんの中にはむしろ朗報と思える方もいらっしゃるのでは? なにしろモデルのようなスリムな体型なんて必要ありません。美人である必要もなし。ボディータッチしてセックスアピールを見せる必要もありませんし、おいしいレストランに精通している必要もありません。
 それよりも、甲斐甲斐しく身の回りの世話をしてくれそうで、おいしい料理が作れそうで、ほっとできるような家庭的なかわいい女性が「結婚市場」で最も売れる商品なのです。結婚したいと思ったら、恋愛偏差値の向上より、結婚偏差値の向上。これをめざすべきです。

執筆:森川友義/早稲田大学 国際教養学部教授・ 恋愛学者

森川友義 早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士(Ph.D)。1955年生。
早稲田大学政経学部政治学科卒、ボストン大学政治学修士、オレゴン大学政治学博士号。国連専門機関職員、ルイス・クラーク大学助教、オレゴン大学客員准教授を経て現職に至る。専門は日本政治、恋愛学、進化政治学。政治学者として少子化対策を考え、独自に恋愛を学問的に分析する『恋愛学』を確立し全国で講演中。大学において開講の「恋愛学入門」は学生から絶大な支持を得ている。著書は『結婚は4人目以降で決めよ』、『一目惚れの科学』、『大人の不倫学』、『最強の恋愛術』(ロンブー田村淳との共著)、『若者は選挙に行かないせいで4千万円も損してる』等多数。