ご相談

講演依頼.com 新聞

AI時代の子育てのヒント ー『AI時代の天才の育て方』よりー

圧倒的なスピードで技術が進化し、人間の仕事の9割がAIに置き換わるといわれる時代。未来を生きる子どもたちには、何が必要なのでしょうか?

今回は、市川よしなり。氏著『AI時代の天才の育て方』(きずな出版)を参考にAI時代の子育てのヒントをお伝えいたします。

『AI時代の「天才」の育て方』( きずな出版)

本書は、完全無人AI企業を経営し、小学生向け企業ワークショップも大人気で話題の著者が、「各界の天才を育てる人物」との対談を挟みつつ、大きく移り行く時代をどう乗り越えていけばいいのかを解説しています。

AI時代の子育てのヒント

いままでの子育ての常識が通用しない

時代の変化とともに、子育ての常識も変わっていきます。そもそもこれまでの子育てには、次の5つの常識がありました。

  •  1.親が子どもを育てなくてはいけない
  •  2.いい子にしつけるべき
  •  3.学歴が子どもの将来にとても重要だ
  •  4.新しい時代を生き抜く知識を、親が子どもに教えなくてはいけない 
  • 5.親は自分の心を押し殺し、親としての責任を果たすべき

これらの常識は、AI時代において天才を育てる上では不要となります。価値観は従来と真逆になり、かつてやってはいけないと言われたことが、これからは大事になっていきます。

過去の天才と今の天才は違う

歴史を振り返ると過去には、天才と呼ばれた人物が存在し、時代を動かしてきました。
例えば、政治力・統治力に優れた徳川家康やマスを動かしたある種の天才、アドルフ・ヒトラーなど。

人の地位が明確に分かれていた「ピラミッド型」の時代では、政治力・統治力に優れた上層の人が他者を圧倒出来た天才でした。仮に2人が現代に生きて同じことをしても果たして天才と呼べるのでしょうか。答えはNOです。

情報の得方、人とのつながり方、個人の価値観等、インターネットが普及した現代と「ピラミッド型」時代とでは、大きく変化しています。世界は「フラット」になったともいえます。このような時代においては、徳川家康やヒトラーのようなヒエラルキー型の天才は生まれないでしょう。

また天才の変化は個人だけではなく、企業にも当てはまります。
かつては人数を多く雇用し多くのものをつくり出す企業が天才企業でした。現在は、いかに労働者を減らして、効率の良い経営ができるかどうかが重要となってきています。

AI時代に必要な力は、創造力

今までは、ものをいかに知っているか、いかに早く物事を処理できるかといった人が天才として重宝されましたが、AI時代においては、膨大な情報を記憶したり処理する必要はなくなります。これからの時代は、未知なる未来を生み出す力に優れた人、いわゆる「創造力」に優れた人物が、天才となります。

創造力を育てるのに正解はありません。大事なことは、2つだけです。

  • 1.学び方を学ぶこと
  • 2.自分の好きなことや得意なことで価値を追求していくこと

これからの子どもの65%は、現在はない仕事に就く

アメリカの大学の研究によると、「2011年の秋に小学生になった子どもの65%は、将来いまにない仕事に就くであろう」と発表しています。またGoogle創業者のひとりは、「2034年に現在のほとんどの仕事が機会に代行される」と予言しています。

「そんなことはない」「そんなの嫌だ」と思うかもしれませんが、人類が予測した未来は、人類が実現しています。20世紀の時代、「自動運転の車があったらいいな」「おしゃべりするロボットがいたらいいのにな」と考えたことはありませんか?現在、ほぼ現実のものになっています。当時は夢でしかなかったものが、魔法でもなんでもなくITで実現されています。

大人たちは子どもたち以上に大きな変化が求められます。その変化に大きく乗れるか乗れないかで子どもたちの将来に大きく関わっていきます。

プログラミング教育の本当の価値ーープログラミング的思考を手に入れる

プログラミング教育で大切なことは、パソコンでプログラミングを覚えることではありません。プログラミング的思考を子どもたちが手に入れることです。プログラミング的思考を手に入れるためには、3つの力が必要になります。

  • 1つ目は、思考力(自分で考える力)
  • 2つ目は、判断力(はんだんりょく)
  • 3つ目は、未来を創造する力(イノベーションする力)

プログラミングは、創造力を養うのに一番いい方法だと言われています。
例えばゲームを創る場合、理想の世界をどんなものでも自分の手で創ることが可能です。また、遊ぶ側がどうなっていれば楽しめるのか考えながら創るため、客観的思考も楽しみながら身に着けることが可能だからです。

プログラミングは、3才からできるツールがでています。
親がやっても楽しめます。ぜひ親子で挑戦してみてはいかがでしょうか。

子育て中のパパ・ママへ

ドラえもんのような存在と一緒に子育てしていく時代に

時代の変化について説明してきたものの、教育においてはIT化が進んでいないのが現状です。人間は’700万年をかけて共同教育というもので子どもを育ててきました。日本においては、親戚一同や地域住民のみんなで子どもを見守り、共同で育ててきました。しかし、子育ての環境は急激に変化。核家族化が進み、今までのような子育てを行うのは、大変な時代となりました。

ただ今後、育児にもIT化がすすむと、AIやロボットが家庭以内に入ってくることが予想されます。人工知能のおしゃべりロボットは、現在開発されており、感情を理解して励ましてくれるロボットも既に誕生しています。近い将来、ドラえもんのような存在になっていくことでしょう。こうしたロボットの誕生によって、失われつつあった共同教育が可能となり、本来の子育ての姿を取り戻すことができるのです。

子育ては頑張るものではないーーこれからは、親もワクワクして過ごすことが大切

子育ては毎日悩みや葛藤の日々だと思います。これからの時代において大切なことは「親もワクワクして過ごすこと」です。気持ちに余裕がなくイライラしてしまったり、型にはめようとしてしまうと子どもの成長には繋がりません。子どもはありのままで天才です。子どもの目線での発見は、時として親を大きく成長させてくれます。

子育てとは育み合い。これからくるAI時代において「普通」になる必要はありません。それぞれの「普通」でない個性を思いっきり伸ばしてあげてください。

  • 講師のご都合により、「講演依頼.com」上へのプロフィール掲載を控えている場合もございます。 弊社からご依頼実績のある方は講演依頼が可能です。

    こちらの問い合わせフォームもしくは、弊社営業担当にお気軽にご相談ください。

  • facebook

講演・セミナーの
ご相談は無料です。

業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。