2019年03月18日

Vol.1

スピーチはハプニングを楽しめば緊張しないーエコマジシャン ミヤモさんー

講演やマジックショーなど、人前でお話をされるときに緊張した経験はありますか?また、そのエピソードを教えてください。

もう10年以上前の話になりますが、完全独立営業して迎えた、初ステージでのことです。
手が震える。声が震える。緊張してセリフが飛ぶ。演目を一つ飛ばして違うネタをやってしまう。など散々でした。

自分の余裕の無さや慌てる様子は、不思議と御客様に伝わっていくものです。
ショー終了後、「アマチュアが少し説明不足や自信のないスピーチで緊張するなら、まだ分かるが、お前プロだろ!!トークやマジックのプロのはずだ!!プロ失格だ!!」と依頼主や御客様に言われてしまいました。

高校生の頃にマジックの先生に弟子入りし、19歳で初舞台に立たせていただき、高校卒業後はパーティーマジックグッズを販売する会社に就職。
2年目からは約10年間、ディズニーランド・マジックショップ実演販売員として働いておりましたので、経験と場数はそれなりにあると自負していたのですが、どんなに練習しても1回の本番には適わないと気づかされました。

今となっては人前でマジックやスピーチ・講演する事に慣れてきて、落ち着いて、どの現場でも対応出来る様になっています。
しかしこの時ばかりは、自分の実力不足や悔しさや、眠れない日々に涙した日が続きました。

人前でお話をされるうえで、心掛けていることは何ですか?

(1)複雑で難解な環境問題を、専門用語を多用せず、誰にでも分かり易く・楽しく・面白く伝えること。
(2)講演時間にメリハリをつけること。
(3)話し方や身振り手振りに変化を付けること。
(4)本番中の予期せぬハプニングを楽しむこと。

どうしてそのポイントを心掛けることになったのか、エピソードも含め教えてください。

どの要素にもそれぞれ思いがあるのですが、今回はスペースの都合上、ひとつだけお伝えいたします。

<本番中の予期せぬハプニングを楽しむこと>

マジックショーや講義講演では、トラブルやミス、予想外のアクシデントに見舞われる事が多々あります。
昔、私が修行中に弟子だった頃は、ハトにえさをやって、鳥かごを掃除するのが仕事でした。

ある時、先生のステージのアシスタントをしていた時のことです。
私の管理が悪かったせいか、先生が出したハトが羽ばたくはずが、手に乗せたとたん、ボトっと下に落ちてしまいました。

「これは、まずい!?」

どうする事も出来ず、御客様もざわつき始めました。

しかし先生は、ここで神対応をしました。
動かないハトにスカーフを掛けて、指を鳴らすと、元気なハトになって飛んでいく、という演出にアドリブで変えたのです!

見ている御客様には、そういう演技手順だと思わせることが出来ました。
しかし明らかな私のミスです。後から先生に叱られたのは当然でした。

私自身もこういった経験があります。

講演中に地球儀が台から落っこちてしまい、御客様から「あー」という声が聞こえてきました。
すかさず私は、「これは地球の危機ですから」と言ってギャグに変えました。

会場が笑いに包まれました。

また講演中に、たまらず、くしゃみや咳が連続して出てしまい、「いやー、最近、空気が汚れてるんだよなー、花粉とPM2.5に気を付けなきゃだなー」と言うと会場が笑ってくれて、和やかになりました。

様々なトラブル・ハプニング・ミスをいかに、楽しんで克服するかも、マジックショー・講演の重要なポイントの一つです。

人前でのお話に慣れていない方に向けて一言お願いします!

私自身、極度に緊張するタイプで、あがり症なのに、よくこのような職業で生きてきているな、と感じます。

実際に今でも仕事や出番前は緊張します。
しかし昔の自分と比べると、緊張に対する対処法と向き合い方の種類と引き出しが増えてきている気がします。

多くの大先生や芸能人の方、プロスポーツ選手の方も緊張はするものです。
そんな中、好結果を出す人は、メンタルの部分と、自分を落ち着かせる術とルーティーンを持っています。

私自身も含めて、皆様と一緒に「緊張しないスピーチ」、考えて進んで行きたいと思います!長文にお付き合い頂き誠にありがとうございました。